水中箱庭。 | ナノ
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子ギルとお買い物。


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「ねえねえ、これなんてどうです?似合います?」
「あ、そうですね…でも王ならこちらの方が似合いそうですけど…」

「もー、ボクのときはそんなに丁寧でなくていいんですよ。
あと、名前で呼んでください、ってお願いしたじゃないですか」
「あはは、つい癖で…すみませんね」

「名前で呼んでくださいよ、ね?」

急に顔が近くなる。
じりじり、とそのまま追い詰められて、壁に背中がぶつかる。

「ち、近いです…」
「近づいていってるんですから、当然ですよ」
「あ、あの、離れて…」
「…な・ま・え」

「…ギル、ガメッシュ…離れて、ください」

「はい、よくできました」

そして頬に、くちびるの感触。

「!!?」
「あははは、今度ボクのときに『王』って呼んだら…。
…そのときは、わかってますね?」

赤い目がぎらりと光る。
ああ、やっぱり同一なんだなあ、と彼女はため息をついた。


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