思春期の性は拡散しがちで、若気のいたり、という言葉がある通りに酷く奔放だ。
劣情のまま軽い気持ちで身を繋げれるほど、素直に性をさらし溺れ、それこそ遊び感覚で楽しんでいる。
異性への興味ばかりか、思春期特有の罪悪感のない好奇心は同性にも反応した。
とりわけ、多く時間を共にしているクラスメイトや、部活仲間に性欲は向けられていた。


「あ…あっ…ぅんン…っ」


放課後の部活動も終わり、メンバーも帰って行った部室で、後輩の春樹をベンチに押し倒してセックスに走る。
最早ロッカーに常備となっているローションで、アナルを解していく指は手慣れたものだ。
掴んだ尻を割り開いて挿入を待つ春樹のアナルに、反り起ったペニスを押し込む。


「あぅ…っ」


衝撃に打ち震える春樹など気にも掛けず、ただ快楽の大きくなる方へと腰を進める。
すっかり根元まで収め終え、熱い内壁に興奮は高まった。


「気持ちいいー…」


熱や収縮を楽しむように、体躯の良い春樹の先輩はゆるゆると抜き差した。
雁まで抜いたかと思えば根元まで再び挿入し、また雁まで引き抜いてゆっくり挿入する。
衝撃を過ぎた春樹は、快楽を追うために自身のペニスを指で刺激し、尻の中に生まれる疼きを助長させた。
少年は春樹の腰を掴み徐々に抜き差しを早め、怒張を打ち付けた。

ぐぷ グチュ、
ぐちっぐちっ


「はは、スゲー音。女としてるみてぇだぜ」

「あぁ…ん…あっ…あっ」


未だ童貞の春樹は、性器を挿入して得る快楽がどんなものか知らない。
だが、挿入される快楽は身を持って知り得ている。
女が受ける快楽の良さは想像出来た。


「あ…あ…せんぱ…っ」

「んー? どうだ、気持ち良いか」

「いぃ…気持ち良…っ、 あっ あっ、お尻気持ちいぃ…」

「もっとエロいこと言えよ…マジで興奮する…っ」


溶けたローションが摩擦で泡立って、繋がりあった場所がどろどろになって濡れている。
ぐぷぐぷ グチョ ぢゅぷ。
息が上がって、開きっぱなしになった春樹の口からは喘ぎ声と卑猥な言葉が溢れる。
AVの女優や、エロ本に出て来る女が言うようなセリフを口にする。
春樹も少年も、ますますセックスにのめり込んだ。


「あっあっ、イイ…おちんぽイイっ、あ…っん!」

「は…はぁっ そろそろ…イきそ…っ、中に出すからなっ」

「あふ、あんっ、せんぱ……奥にシて…あっあっ、精子出して…っ」


ぬぷ ぬぷ グプぐちゅ。

若い欲望が張り詰め、爆発させるために腰を打ちつけた。
一足先に、自身を扱いていた春樹が射精する。
震えて蠢くアナルを蹂躙し、少年も続くように吐き出した。

熱気と青臭さが充満した暗い部室に、二人分の忙しない荒い呼吸が響く。
ずるりとペニスを引き抜いて、少年が襟を摘んでぱたぱたと扇ぎ、胸元に風を送る横で。春樹は事後処理のためにアナルに指を入れた。


「あ…ん……先輩たくさん出しましたね…」

「悪いな、溜まってたんだ」

「気持ち良かったんで、平気っす」


時計を見れば7時を回っている。
二人は身繕いし、セックスの痕跡を消すと、こっそり学校を後にした。
欲望を解消した次は、空腹を満たす番だ。


END


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