「姫子先輩、大丈夫ですか?」

「平気よ、へーき! でも久し振りにいっぱい飲んじゃったなぁ」


ふらふらと足元のおぼつかない姫子を、後輩の男が支えてマンションの部屋の前まで送る。
今夜は会社の飲み会だった。
周りに勧められるまま呑み、姫子はすっかり酔っていた。


「じゃあ先輩、俺はこれで失礼しますね。危ないですからちゃんと鍵閉めて下さいよ?」

「ええ? なによ、帰っちゃうの? 一緒に飲み直しなさいよ」

「いえ…あの、こんな時間に一人暮らしの部屋にお邪魔するわけにはいかないんで…」


期待していなかったと言えば嘘になるが、その誘いに彼は頬を染めて首を振る。
(あら…?)
先程までは頼もしい姿だったのに、途端にオドオドしてしまった後輩に姫子は首を傾げた。


「やだ、何? 変に気をつかっちゃって」

「…その…先輩、俺も男なんで…」


明るく美人な姫子は、会社の男達にとって憧れの的だ。セックスシンボルでもある。
姫子で抜くこともあるだけに、部屋に招かれて我慢など出来るはずがない。

(図体が無駄に大きいくせに、何だか凄くかわいいじゃない)
キュンと跳ねるように胸が疼く。


「私とHしたいの?」


さらに真っ赤になった後輩が、馬鹿正直に視線を泳がせた。

送ってくれてる間は下心なんて然感じなかった。でもやっぱり男の人なんだ。
スケベなこと考えちゃって。けれどそんなところも可愛いと思える。


「――いいよ、H…シよ?」


気付けば姫子はそう口にしていた。




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



初めは戸惑っていた後輩も、姫子が本気と分かると獣に変わった。

むっちりと揺れる豊満な胸。
掴んでみたかった細い腰のくびれ。
色っぽい白いうなじ。
美味しそうな唇。

本当は犯したくて犯したくて、毎日がどうにかなりそうだったのだ。
魅力的なその体を今から好きに出来る。後輩の欲望は直ぐに熱く勃起した。


「っはぁ…、…あぁ…先輩…ッ」

「ん、ん、ヂュル…チュパッ…ぁふ」


大きく育った肉棒に吸い付き、姫子は丁寧に舌と唇で愛撫した。
裏筋や睾丸をねっとりと舐め上げ、皮の間にも舌を入れて後輩の雄を味わう。
想像していたよりも逞しい質量に、唾液が顎を垂れて落ちていった。

姫子にしゃぶらせたまま、後輩は彼女の下肢へと手を伸ばした。
男の節くれだった指をグチュリと包んだ膣は、準備もいらないほど濡れそぼっている。


「先輩、俺のおしゃぶりして、こんなに濡らしちゃったんですか? エッチな汁でびしょびしょですよ…」

「ぁふっ…ん、んッ」


与えられた刺激に姫子は腰を揺らした。
咥えていた肉棒をキツく吸い上げる。
頭上で後輩が息を飲み、堪らずといった様子で喉を突き上げられた。


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