避暑地に点在する別荘のうちの一棟。
シーズン以外で利用するものはおらず、その家だけが明かりを灯していた。
木々に囲まれた何の変哲もない別荘。
漏れる悲鳴を聞き咎めるものおらず、耳にしているのは野生の動物くらいだ。
その屋内では、数人の男たちが、寄ってたかって1人の女をいたぶっていた。

彼らは全員、ED(勃起不全)を患っている。

EDによる満たされない生理的欲求、劣等感、蔑んでくる妻や女への不満と苛立ち。
そんな負の感情を抱えた男たちの集まりは、ときおり、ストレス解消として性犯罪を楽しんでいた。
目を付けた女を別荘へと拉致する。
ディルドやバイブを使って嬲り、時には手に入れたドラッグで酩酊させ、その様を撮影して遊ぶのだ。

――姫子はその被害者の1人だった。

帰宅途中、ワゴン車へと連れ込まれ、男たちの遊び場へと誘拐されてしまった。
悲鳴を上げて暴れる体を力ずくで押さえつけ、怯えて泣きじゃくる姫子を玩具のように弄ぶ。
バイブやローター、ディルド、口の中にも膣内にも捻り込まれる。
まるでAVの撮影をするように、面白おかしく姫子にカメラを向けてきた。
誘拐してきた女を玩具で嬲り続け、ドラッグを使って何度もイかせ、屈辱に歪む顔を見るのが彼らの楽しみなのだ。
日頃の苛立ちと鬱憤を、姫子は理不尽にぶつけられていた。


「――よし、次はコレやらせよう」

「お前がいろいろ改造したやつか? うわっ、何だそれ、エグいな…」


隣の部屋から男が重たげに抱えて引きずってきたのは、全長2mを越える巨大なテディベアだった。
つぶらな瞳と笑っているような口元。
ソファを背もたれにして座らせる。
可愛らしい見た目とは裏腹に、その股間部は異様で、姫子は「ひっ」と悲鳴をあげた。
柔らかな毛並みの合間から、ずっしりとした巨根が生えていたのだ。
グロテスクな形をしたディルド。
亀頭にはトゲがいくつも生え、エラの張った鋭いカリ首、太い幹を丸い突起物がリング状に囲ってないる。


「っあ…、あ…、ぃ、いや…っ」


(なんでこんな目にあってるの、なんでこんな事されなきゃいけないの!?)

なんで、なんで、なんで…!

姫子は既に嫌と言うほど遊ばれているのに、絶望を味わったのに、これ以上の地獄が待っていたなんて。
ガタガタと震えが全身に広がる。
血の気が引いて肌が冷える。
青ざめる女の意思など無視して、男たちは準備を進めていった。
テディベアの凶器じみたペニスに、粘度の高いローションを大量にぶちまけていく。
ただでさえ恐ろしいのに、いっそうサディスティックな見た目をし、そそり立つ。


「っいや…! いや、いやっ!! 止めてっ…お願い…っもう許して…っ」

「この子の相手してやったら、終わりにしてあげるよ」

「帰りたいなら頑張るんだな!」

「壊れてもちゃんと元の場所に戻してあげるから、存分に楽しんでくれていいからな」


男たちの品のない笑い声が弾ける。
姫子の抵抗もむなしく、男たちの手によってテディベアの膝の上へと運ばれた。
両足を大きく開かされ、左右に足を引っ張られてしまう。
姫子の割れ目はペニスの幹へと押し付けられ、おぞましい接触に必死に首を振った。


「いやぁああっ、や、やめてっ…! むり、むり、こんなの…っ、はい…入らないっ」

「大丈夫、大丈夫、お嬢ちゃんエッチな体してるし、上手に咥え込めるって」

「途中でキメさせてやるから、痛いのとか分かんなくなるよ」


背後から両脇を羽交い締めにされ、細い女の体が持ち上げられる。
割れ目を両手で左右に開いた別の男が、グロテスクな亀頭の上へと膣口を誘導した。


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