気付けば膨れ上がっていた借金。
返済するために男がしたことは、亡き妻の忘れ形見である、一人娘の姫子を売ることだった。

『なあ姫子、お父さんとっても困ってるんだ。お父さんのこと、助けてくれるか?』
『うん、私に出来ることがあるなら、頑張る! お父さんのこと私が助けるよ!』

母無しで育ち、父親1人によって育てられた幼い姫子にとって、彼女の世界は狭かった。
当時、少女は10歳だった。

取り立て屋を仲介にして紹介されたのは、ごく普通のバーを隠れ蓑に、その地下で遊び耽る会員制のショーパブだ。
アンダーグラウンドのその舞台へと立つのは、未成年の少年少女がほとんどだった。
年端もいかぬ少女のストリップ。
挿しつ挿されつで弄ばれる少年。
薬物で乱れ狂う女のオナニー観賞。
何でもありな違法ポルノを扱うショーパブは、客足の絶えない人気店だった。

――そこに姫子は買われたのだ。

『お父さん止めて!怖い!怖いよ!』

“近親相姦ショー”として売り込んだ父親は、何のためらいもなく、衆人の目の前で幼い姫子を犯した。
妻の忘れ形見、実の娘、生理もきていない未熟な子供のからだ。
少女の小さな世界は壊された。
硝子を壊すようにバラバラに砕かれ、踏みつけられ、真っ黒な更地にされる。

『痛い!やめて、ヤダヤダ!お父さん止めてよぉっ!』

青い果実のような処女を裂いて貫き、泣き叫ぶ姫子を押さえ込んで腰を打ち付ける。
無理矢理ペニスを根元まで捻り込む。
そして父親は娘の内側に大量に射精した。
種付けて身震いする雄のケダモノ。
娘の世界と心を破壊する代わりに、多額の金を手に入れ、ついでとばかりに女日照りで溜まっていた欲望を満たした。

1度のショーで大金が手に入る。
父親は娘を何度も利用した。
あれほどあった借金の返済も、気付けば1年で終わっていた。
…返済するほど姫子は“ショー”に引きずり出されたのだ。
借金は無くなったが、金はあればあるだけ欲しいものだ。
そして父親は実の娘をレイプする快感を知ってしまった。

“ショー”は続けられた。


* * * * * *


今夜も、革張りのソファーが所々に並び、裕福そうな身なりの男たちが酒を片手にショーを楽しんでいる。
先ほどストリップした少女が、一人の客に“買われ”て、片隅にある“プレイルーム”に連れていかれた。
もうすぐ姫子たち父娘の番だ。
姫子の顔色は既に青ざめており、震え、まなじりから涙をこぼしている。


『――さあ、お待たせいたしました。次は中学生になったばかり、初潮を迎えた姫子ちゃんの近親レイプショーになります』


暗いホールの中、スポットライトに照らされながら、ステージへと姫子は父親によって連れて来られた。
袖を通して日の経っていない、真新しいセーラー服。
これからどんな気持ちでこれを着て、学校へ通わなければいけないのだろう。
……学校にいけるのだろうか。
丸いステージの中央で、姫子は浴びる視線に唇を震わせた。
どれだけこの場所に立っただろう。
何度も、何度も…。
ここはまるで断頭台だ。走馬灯のように今までの地獄が頭を駆け巡っていく。


『今宵のショーは、実の父親による禁断の公開種付けになります!』


大きなざわめきと好奇の歓声。
二次成長も始まったばかりのまだ幼い体に、いやらしい獣の眼差しがいくつもぶつけられる。


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