林間学校のレクリエーションのひとつで、最終日の夜、肝試しをする。
脅かし役になってしまった姫子は、怖がりながらルート脇にある草影に、1人隠れて座っていた。
手には頼りない懐中電灯が1本。
辺りは森林なだけあって街中とは違い暗い。
フクロウや虫の鳴き声と風でなびく草葉の擦れる音に怯えながら、肝試しが始まるのを待っていた。
満天の美しい星空だけが心の支えだ。

ガサッ

(えっ? 今の音、何…?)

背後から草を踏み締める音がした。
まさか野生動物が近寄ってきているのだろうか、驚いて振り向こうとした…――その時だ。
突然、背後からのびてきた手によって姫子は口元を覆われた。
何者かが飛びかかってきたのだ。
小柄で力などない少女の体は、その勢いのまま羽交い締めにされて拘束される。

(なに、なに、誰…!!?)

暴れて抵抗する隙も与えられず、布を噛む形で口を塞がれて後頭部で縛られる。
猿轡のせいで悲鳴もあげられず、パニックのまま呻くことしか出来なかった。

のし掛かってくる男が誰なのかは暗くて分からない。
手に持っていた懐中電灯は転げ落ちてしまって探すこともできないし、ポケットの中のスマホも取り出せない。

姫子のジャージのズボンを下着ごと剥ぎ取って、両足を割り拓いて身体を収めた。
ひやりとした液体が乾いた割れ目へと垂らされ、太い指がなすりつけてくる。
恐怖で濡れない膣を予想していたのか、男はローションを持ってきていた。――計画的な犯行だ。
レクリエーションの存在を知っていて、尚且つ脅かし役として女子がここにいることを知っている者。
だが、パニックなっている姫子が、それに気付くことはなかった。

(うそ、うそっ!? わた、わたし…レイプされるの…?)

ヌルヌルとはいってきた指は、強張って狭まる襞を無理矢理広げていった。
セックスの経験なんてない処女地だ。
痛みに身じろいでも容赦なんてない。
ローションを注ぎ込み濡らしていく。
姫子の顔は涙でぐっしょりと濡れ、猿轡のされた口端から呻き声が漏れる。

(痛い、痛い、怖い、助けて!)

太い指が2本、ギチギチとだが処女膜を広げた頃になって、ようやく指は抜け出ていった。
男がごそごそと自分の下半身をまさぐっている。


「んぐっ、ぶ、うっ…!!」


悲鳴のように唸り声を上げようとしたとき、首をてのひらに掴まれて力を込められた。
息もできない、抵抗も出来ない、どうしていいか分からない。
パニックになる姫子を抑え込んだまま、男はその腰を押し進めてきた。

(―――ッ!!?)

身体を太い杭で裂かれるような衝撃。
メリメリと亀頭を押し込めたあとは、力付くで太い幹を呑み込ませる。
叫びたくても首を絞められて出来ない。
根本まで埋め込まれてしまった。
ゆっくりと指の圧力が緩められ、息を吸うのが精一杯だった。
「フーッ、フーッ」と獣じみた鼻息で呼吸を繰り返している。
抗うための体力も尽きて、痛みに泣きわめく気力もない。

ヌチゅ…グチュ…グチュ…

男が腰を揺すり出す。
流石に苦痛で大きく呻いたが、首に手をかけられ、姫子は必死に声を押し殺した。
恐怖で完全に姫子を支配した男は、醜い鼻息を繰り返して、腰を動かした。
痛いほど締め付けてくる処女地を、まるで楽しむように隅々まで蹂躙する。
思い出したように姫子のジャージの上着を押し上げ、小振りな胸を手のひらに収めて弄んだ。

(なんでこんなめにあわなきゃならないの)

ひどい、ひどい、さいてい。
早く終わって、早く終わって、はやく。
広げられた股間にぶつかる乾いた肌の音と感触に、姫子は祈ることしか出来ない。


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