コンサートの打ち上げ後、二次会の飲み会に姫子も参加しなければいけなくなった。
メンバーのうちの何人かが、都合がつかず不参加になってしまったせいだ。
二次会と言えど、主役であるグループメンバーが全くの不参加になるのは、さすがに問題だと姫子にも分かる。
だが、お酒は飲めないから楽しめないし、酔っ払いの雰囲気が苦手だ。

貸しきった居酒屋の至る所で各々が盛り上がっている。
賑やかを通り越して騒がしい。
アルコールの匂いと、煙草、男の体臭が交ざったものが漂っているようで、姫子は余計に気分が悪くなってしまった。


「姫子ちゃん、顔色悪いよ。吐き気とかない? ちょっとここ抜けて様子見よっか」


そう声をかけてくれたのは、普段からお世話になっている同じ事務所に所属している先輩俳優だった。
今日のコンサートでゲストとして出演してくれたのだ。
面倒見の良い人で、この場でも酒を飲まずに周りの世話をしている。
飲み会では毎回車で来て、酔いつぶれた者を送り届ける厄介事を引き受けているらしい。
この場でもやはり周りに気を配っていた。
酔い醒ましに中座すると皆に声をかけてくれている。
姫子はホッとして、に支えられるまま酒宴の塊から抜け出した。

* * * * * *

――つい先程までのことなのに。
何でこんなことになってるんだろう?

ぱちゅっ ぱちゅっ ヌチュっ
ズリュ…じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ


「はぁ、はぁ…っ、…あ〜…気持ちいい…気持ちいいよ姫子ちゃん…」

「うぅ…、うー、ぐ、ん…んん…っ」


落ち着ける場所に…と連れられたのは、地下駐車場に止めてある彼の車だった。
無警戒で後部席に乗って、酔い止めを渡されて飲み、促されるまま横たわって……。
うたた寝をしていたらしい。
ふ、と正気付けば姫子は口にタオルを咥えさせられ、揺さぶられていた。
男は姫子へのしかかり、いきり勃った性器を突き立てている。

(…なに…? 何してるの? これ、…これって…わたし、レイプされてる…?)

いつの間に濡れたのか、それとも濡らすようなものを持っていたのか。
悪酔いした姫子を介抱するはずの男は、その姫子の両足を割り開いて、熱心に腰を打ち付けている。


「はぁっ…きっつきつのマンコたまんねぇ…っ、ちんこ気持ちいい…っ」

「うっ、うっ、…んぐ…ーぅう…ッ…」

「姫子ちゃんて枕やってないんだ? 処女だったんだね、痛くない? グチョグチョに濡れてるから、気持ちいいのかな?」


男の言うとおり初めてなのに、痛みらしい痛みはなかった。
じんじんと疼くような、ひきつるような僅かな違和感があるだけで、自分でも触ったことのない膣は、男性器で拡げられてぎゅうぎゅうに埋められている。
粘着いた水音が、男が腰を動かすたびに、繋がった所から聞こえてきた。

ぬちゅ、ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぐぽっ
パチュッ パチュッ パチュッ

ぴったりと吸い付く膣を硬い肉棒が擦り、出っ張ったカリ首が内壁を引っ掻いていく。
腰が打ち込まれると、丸みを帯びた亀頭が姫子の奥を押し上げる。
股間を重ね合わせたまま探るように腰を回され、お腹の中で何かが蠢くように疼いた。

(あ、あ、あ、なに…? おちんちんが当たってるとこ変… グリグリされると、お腹、あっつくなって…)


「っふー…、ふー、うぅ…ン…っ、ん、ん、んン…んふ……」

「姫子ちゃん気持ちいいね…? 処女マンコなのに、チンコめちゃくちゃ締め付けてる。エッチな体でかわいいね… イッちゃいそう?」


イク、と言うのがどういうものか姫子には分からない。
下腹部が熱くて、痺れて、ペニスを咥え込んだ襞が収縮している。

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