夏に家族揃って父の実家に泊まりに行くのは毎年の事だった。
農産業をしている祖父母の家は、田舎と呼ばれるのに差し支えない小さな町にある。
賑やかな都心で育った姫子にとっては、数日を過ごすにはつまらない場所だった。


――けれど、それも去年までの話し。

今年の夏、今までとは全く違うものが、あの家で姫子を待っていた。
つまらない田舎で過ごすための刺激的で楽しい遊びに、姫子は気付いてしまったのだった。



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ミーン ミンミンミン
ツクツクボーシ

木々から聞こえる蝉の鳴き声。
白い入道雲を浮かべた青い空に、照りつける日差し。時折そよぐ風が吊された風鈴をチリリと鳴らしていく。
日本家屋から洩れ聞こえてくるテレビの音と笑い声。

そんな田舎らしい夏の風景から外れるように、姫子は母屋から僅かに離れた納屋の中にいた。
畑仕事の道具や農機具、竿竹や薪などが積まれている。戸は開け放たれたままだが、屋内は土埃の匂いがしていた。
そんな部屋の隅、古い畳が積み置かれた場所で、姫子は叔父にのし掛かられていた。


「……姫子ちゃん、随分と大人しいね…。抵抗しないなら最後までシちゃうよ…?」


成長途中の小柄な姫子を組み敷き、両手を押さえつけ、細い首筋に唇を寄せて舐め回す。
興奮した様子はまさしくケダモノだ。

叔父とは年に一度会う程度ではあったが、穏やかで物静かな印象の人だった。
未だ独身ではあるが、子供といって良い年齢の少女を、実の姪を、犯そうとするようには見えなかった。
久し振りにあった叔父は、変わらず物静かに微笑んでいたのに……。中学生の姪をこの納屋に連れ込んで、今まさに猥褻行為に及ぼうとしている。

( お父さんやお祖母ちゃんが知ったら…凄いことになりそう… )

一方、姫子は現状を楽しんでいた。
のんびりとした田舎で突如として訪れた強烈な刺激。それも叔父との近親セックスだ。
中学生だというのに両親に隠れて初体験も済ませ、援助交際の真似事をした事もある姫子にとって、それは新しい未知のスパイスだった。


「姫子ちゃん、エッチの経験あるでしょう? 中学生なのに女の匂いがするよ…」

「……ぁ…んっ」


叔父の熱い舌が姫子の頬を舐め、耳へと這っていく。グチュリと耳の中に差し込まれた濡れた感覚に息を詰めた。
抵抗がないことを確かめると、叔父の行動は段々とエスカレートしていった。
何度も唇を合わせてくる。
肉厚の舌が姫子の口内へと潜り込み、唾液を交えながら貪られる。

( ヤバい…凄い興奮する… )

キャミソールのワンピースは体を隠すにはあまりにも無防備だった。
肩紐をずらせば小振りな乳房は簡単に男の目に曝され、裾を捲り上げれば白い腹があらわになる。
母屋には家族がいるのに、ほんの少し離れた場所で叔父と…だなんて。ゾクゾクと這い上がる興奮に、姫子は喉を鳴らした。


「…ぁ…っ……んっ…」

「姫子ちゃん、エッチ好きでしょう。まだ中学生なのにビッチなんて…都会っ子はスゴいな…」


感心したのか呆れたのか分からない吐息をこぼし、叔父はまだ成長しきっていない姫子の乳房を掌に包んだ。
汗ばんだ肌を舐め、衣服に隠れる場所に吸い付いて痕を残していく。
そうする手の一方で細い滑らかな足を撫で、ショーツ越しに柔らかな恥部をクニクニと擦った。


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