あとがき






クラウド中編『君の知らない物語』、最後まで読んでくださりありがとうございました。


本当は、Supercellの『君の知らない物語』という曲をベースに書くつもり、でした。
シリーズの方が一段落し、クラウドを書く機会を持て余してしまったので…(笑)
とても可愛らしくて、切なくて甘酸っぱい青春ソングだと思います。
ところがこのようにやりますと、日常のシーンを書かなければならない→長くなる→中編にはできないことに気がつきまして。
ちゃんと星をみる行も考えたのですが、どちらかというと書きたい方を優先したらこうなりました…原曲ない…。
しかも当初は五話の予定で、それよりも長くなってしまうというアクシデントも発生したり。
普段書かないクラウド視点ということもあり、なかなか滑り出しはよくありませんでした。


さて。
ここからは大幅なネタバレですが、そもそものネタは「人間じゃないけど人間の形をしている生命」を書こうと思ったんですね。
きっかけは忘れてしまいましたが、そこから曲と結びつき、ライフストリームへと繋がっていきました。
ぶっちゃけてしまえば、ライフストリームでできた人の形をした何か、です。
エアリスやセフィロスのようにライフストリームと一体になったけれど意思を持ったまま、とかではなく、純粋にライフストリーム、星そのものなんです。
たぶん斬っても血は流れないで、ライフストリームが広がるだけなのかなーとか思ったり。
星の一部がライフストリームとしてあらわれ、人の形をとったもの…それが、彼女でした。
そうとなれば、人離れした容姿や雰囲気にしたい。一度描き起こそう、と思ったんですが別物になりすぎて一回目はボツ(笑)二回目で及第点でした。
瞳からこぼれる色はやはり生命の色、と決めていたので緑を。
そして母たる星である姿は、すべてのものを思い出すような雰囲気をまとわせました。星自身なのだから、何に見えたっておかしくないんですね。人間だって星の一部なんですから。
あっという間にあらわれて、去っていく。
そんな流れにしようと思っていたら想像以上にはやくてビックリしました(笑)

ほとんど記憶のACを頼りにしたので、修正点は大変でした…。
セフィロス戦なんかは、こんなに長くなるはずじゃなかったのに!と思いつつ、話の展開上削ることもできずにこうなりました。
セフィロスがよく喋りましたねー(笑)
逆にヴィンセントたちは一言も喋っていない…!?
なんだか不公平になってしまいました


それでも書き上げられて良かったです。
お蔵入りになるところだったので……。
最初から悲恋とは決めていましたが、甘々大好き人間の私にはなかなか難しいものがありました。
これだけ書いてこられたのは、偏にクラウドへの愛、でしょうかね?そうだったらいいのになぁと思います。

内容こそ曲に合いませんでしたが、やっぱり切なさが好きなので、良かったら『君の知らない物語』も聞いていただけたらと思います。


拙作を読んでくださった皆様と、書くにあたって励ましてくれた友人たち、素敵な曲と出会わせてくださったSupercell、そして何より、大好きなクラウドに、たくさんの感謝を込めて結びとします。
またお会いできますように。





高奏 雅



( 8/8 )

*prev next#

top



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -