ぶすり。と、簡単にナイフが刺さった。 人気のない路地裏で名前も知らない、初めてあった女の腹部に何度も何度もナイフを振りかざした。 最初は泣いて叫んでいたのに女は白目を向いて動かなくなった。 さっきまであんなにうるさかったのに… 首を切り裂いたら血が飛んできた。 うわぁ、汚い。 でも、もう全身血まみれだからどーでもいいや。 手の平の皮を剥いで、耳を切り落として左胸を切り裂いて心臓をえぐり出した。 「名前…そいつ」 「あれ?リボーンどうしたの?」 「それはこっちの台詞だ」 流石リボーン!この状況を見ても動じないなんて、 あ、正確に言えば動じているけど顔に出さないんだよね。 「初めてみた。リボーンが震えてるの」 ほらほら、呼吸が乱れたのを必死に戻そうとしてる。 手に力がはいらないの?だから銃を握れないんでしょ? 口が開いたまましまらない?そりゃそうよね。いくら最強のヒットマンでも感情くらいあるものね。 「お前…自分が何したか分かってんのか?」 あからさまに嫌そうな眼を向けるなよ。悲惨だなって自分でも分かってんだからそんくらい。 「リボーンが言ったんじゃない。"人一人殺せねぇ奴はこの世界じゃ生きてけない…"てね?」 「俺の所為だっていいてぇのか?」 つまらない。喜びなさいよ。リボーンがあたしを好きだと言ったからあたしもあなたを愛して、愛して、愛して、この世界で生きようと決めたのに! 「だからって一般人を巻き込んでいいわけねぇだろ!」 「一般人?この女が?」 馬鹿馬鹿しい。冷た笑みで切り刻まれた女を見る。 こんな所に呼びだせたのはどうしてだかわかる?この女、リボーンの名前を出したら簡単について来たのよ? リボーンの傍によってあの女の心臓を目の前に出したら一歩下がられた。 「あなたの愛人なんでしょ」 ―グチャッ 握り潰した心臓でまた赤に染まる汚い血で、飛び散った血であなたも汚れた。 でも大丈夫。あなたに触れた手もあなたが聞いた声も、声を聞いた耳も、あなたが抱いた彼女の体はもう壊したから。 人を殺すのは凄く怖かったんだけどね、だけどこの人は写真を一度見ただけで殺意がわいたんだ。 最も罪深いザイン 血と共に頬を流れたのは私の涙?それともアナタの? (大丈夫。あなたの所為じゃない) (この女が悪いだけよね?) |