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前にリボーンは銃の手入れをしているあたしの後ろから銃口を当てて脅してきた。

「俺のもんになれ」

気配に気づかなかったあたしが馬鹿だったのか…
まぁ、大好きな人にそう言われたら受け入れる以外ないだろう。
とんだ強引な愛の告白だな…あれ?告白て、とっていいの?

だいたい言葉じゃよくわからない事てない?
あたしそんな頭よくないから分からないのよね
その上単純だから扱いやすいでしょ。

ソファーに腰かかけてエスプレッソを優雅に飲む彼に視線を落とすと目が合った。

目が合うだけで嬉しかったり…
だけど、リボーンは「何見てやがる」とでも思ったんだろうな。
あたしに囁いた愛の言葉てなんなんだろ
愛人に慣れて意味だったのかな?

「何ぶすくれた顔してんだ」

「別に…」

「見れたもんじゃねぇぞ。やめろ」

「見なきゃいいのよ」

「お前しか見えねーんだ」

眉間に皺をよせ「くさっ!」て破棄捨てたらリボーンは鼻で笑って「顔が赤ぇぞ?」とわざとらしく自分の頬を指差した。
キザなんだからさぁ…それで何人の女を落としたの?

あたしもそんな言葉で騙すつもり?

「ねぇ」

「嫌そうに声かけんな」

「なんか変わったことない?」

睨むなよ!仮にも恋人なんだからさ!
直ぐに何が無くなったのか分かったらしく痛い程殺気を向けてきた。
やっぱ、「好き」とか嘘でしょ。

「どこにやりやがった」

「さてさて、問題です!リボーンの愛銃は一体どこにあるでしょう」

「棒読みでクイズ方式見てぇに聞くな」

「短気なリボーンは長年付き添ってきた銃と巡り合う事はできるのでしょーか!」

「いいから言え。吐け」

そんな簡単に言ったら隠した意味がないじゃないか。
こっちだって殺される覚悟でやってるのよ。
生半可な気持ちじゃないわ

「言わねぇなら、言わせるぞ」

「近づくな!ストップ!」

「早く言え。犯すぞ」

「う"ぇ!?」

おそろしぃー!殺されるとかじゃなくてそっちきた!

リボーンが近づけば後ろに下がり、下がり…て、こーゆう時て壁があるんだよね。

リボーンはあたしが逃げないよう壁に両手をつけるし…
顔近い!危険、危険!
俯いて、とりあえず心の準備をしなければ!

「…銃」

「言う気になったか」

「そんなに大事なの?」

あたしなりに勇気を出して聞いたんだけどな…
中々返事が帰ってこないから顔を上げると、何故か笑いを堪えているリボーン。
「笑うなッ」

「つまりお前は銃に嫉妬してたのか?」

「な!別に…そんな」

壁から手を離して頭を撫でてきたから恥ずかしさと悔しさで泣きそうになる。
さっきまで怒ってたじゃないか…

「お前のが大事に決まってんだろ」

「…っ!他の愛人よりも?」

「俺にはお前しかいねぇよ」

「レオンよりも、エスプレッソよりも!?」

「あぁ」

リボーンらしくない、優しい声に頭の撫で方。
いつもなら強引に抱き締めるのに今日は包み込みよう…
重なった唇に嘘がない事を祈った。

こんな風でしか愛を確かめられないあたしを許して。

優しいレーブル

(で、銃はどこだ?)
(…ゴミ箱。)
(犯す)
(ごめんさないぃツ!)



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