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自分の運命なんて別に気にした事何かなかった。
裏社会で生きることになって、自分が死なないように銃を使って生きてきた。そしたら弱肉強食のこの世界じゃ一流のヒットマンになってて敵もおおければ味方もそれなりだ。

別に人を撃つのが趣味てわけでも楽しいてわけでもねぇけどよ。
つまらないわけでもないし、嫌てわけでもねぇ。
そりゃなんてったって世の中金だし上に逆らってめんどくせー事にはなりたくねーて事だ。
別にそいつが生きていようが俺にはなんの関係もねぇ奴を殺したり、出会ったばかりの奴、取り合えず依頼と金がもらえれば殺ることはやるんだ。

「冷たい人」

「おめーに言われたくねぇ」

「あんたよりましよ」

「お前よりましだ」

名前はそう言って仕事で顔を合わせるたび俺に喧嘩を売ってきた。
俺には及ばねえがこいつも中々のヒットマンだ。
そりゃ、俺だって最初は罪悪感とか色々あったんだぞ?でもよ、だんだんこの仕事していると見ず知らずの人間を殺して行く事に感情なんか出てくるか?
中には見知った顔をあったりしたときだってあるが同情して終わりだろ?馴れて奴はすげぇーな。
お前もそーなんだろ?
聞いたら「馴れないわよこんな事」と冷たく返された。
まぁ、仕事終わりのお前の後姿見てたら馴れてるよーには見えないけどな。
また今日もお前の後ろ姿は抱きしめてやりたいほど弱弱しく何かに囚われていて小さい。

「おめーは何でこんな仕事つづけんだ?」

また、任務が重なった。名前一緒の時は思った以上に早く終わる。だからだろうか、休憩…つーか話す時間ができるんだよな。
月明かりに照らされた赤く染まってしまった部屋で空を見る名前に俺はまた訪ねた。

「あたしには向いてない?」

「そーゆうわけじゃねぇぞ」

「どーゆう意味?」

「お前本当は銃を握るのが怖いんじゃねーか?」

眼を見開いた名前に俺は驚いた。
まさか当たっているとは思ってなかったかし、冗談のつもりだった。

「…そうかもね」

「やけに正直だな…」

「嘘ついてもしょーがないでしょ」

「そうか」

仕事中のお前の顔には感情てもんがねーくらいに無表情で無愛想。仕事が終わった後のお前は無愛想で泣きそうな顔してる。俺を見る目が気のせいか潤んで見えるぞ?

「リボーンは怖くない?」

「何がだ?」

「自分が撃った弾でもしかしたら自分の愛する人が死ぬかもしれないて思うと」

あぁ、だからか。
こいつは失ってしまったのかもしれない、自分の手で消してしまったんだろ。
仕方がなったとか、どんな理由があってもお前にとって愛する人で掛け替えのない人て言うのに変わりはないからな。

「さぁな、俺にはわかんねぇ」

「そうね。分からなくていいのかしれない」

確かにこっちを見てるのにお前の眼に俺はいない。
どこか遠くを見ていて、なぁ俺はいったい誰と重ねられているんだ?

「あぁ、でもよ」

「?」

愛銃をお前に向ける。

「お前を撃てば、その気持ち分かるかも知れねぇ」

堕落の底に見えゆる光
(なーんて撃てるわけないんだ)
(リボーンの弾で死なないわ)
(言うじゃねーか)
(同じ思いなんかさせない)

(その苦しみを分けてくれ)


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