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ガム何か…ガム何か……っ

「大っきらい!!」

普通彼女とのデートをキャンセルしてガムの特売行くかぁぁぁ!?
何よあんな、ねちょねちょしたもん!
犬はあんなのとあたしを比べるのね!
最低よ!ガム何か味がなくなればそれで終わりじゃない!
私は終わりじゃないのよ!もしかしたら犬の傍にずっといるかもしれないんだから!

味なんかなくなったりしないんだから!!

そりゃー歳をとればヨボヨボなミイラみたいになるかもしれないけど!
愛は薄くなったり無くなったりしないもん!多分!

「名前いつまで不貞腐れてんらよ」

ふん!今さら機嫌を直そうたって無理!
犬がガムを嫌いにならない限り無理!
学校に居る間ずっと謝られてたって嬉しくないし!
敬愛する骸とかの所に行けばいいのに、バーカ!

初めて、一人での登下校。
いつも犬達と帰るけどさ…

喧嘩中だからね!!

今回はそんな簡単に許さないから!

「なのに…何でついてくんのよ!」

「お前なぁ当り前の事聞くなじゃねーぴょん!」

「?当り前のこと??」

「お前本当の馬鹿らよ」

「な!」

なんじゃこいつ!頭きたー!
反省の色なし!! 
ガムloveで生きてけお前なんか!喉に詰まらせちゃえ!

「心配だからに決まってんだろ!わかれ!」

「は?」 

「お、同じ事2回も言わせるのか!?」

「え、いや違うけど…」

心配?優先順位が一位ガム&骸の奴が!?

「なんらよ!その沈黙は!」

「頭ぶつけたの?それとも今日一回もガムを食べてないから?」

「ぶつけてねーぴょん!それに」

「それに?」

「お前と一緒じゃなきゃガムも安心して食えねーぴょん!!!」

頬を赤らめて犬は言った。
いや、それとも夕日だったのかな?
わからんけど、嬉しかった。

「わかったわかった!」  

「何がらよ!!!」   

「ほらほら、ガム食べなさい好きなだけ!」

「何らその言い方!!」

「あたしは傍にいるからさー!」

「おまっ!!」

喧嘩なんてガムより嫌いだよ。
だって犬と離れちゃうんだもん。
でも、今度あたしよりガムを優先したら本当に怒るよ? 
女の嫉妬は恐ろしんだからね!

優先順位

(あ、あたりら!)
(そのガムあたりとかついてたの!?)
(じゃーん)
(まぢだ!)


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