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「あ、あの!!」

「え…?」

急に声を掛けてきた子は、
よく犬と千種や骸様と親しくしていた子。

「ク、クロームちゃん!!!」

哀しそうに怯えて話すから、
嫌われてるのかな…
私、必要とされてないのかな?

骸様を出せない私じゃ居ても仕方ないよね…

「あ、あの「……っ」

嫌だ!嫌だ!聞きたくない!

「ちょ、待って!!」

最低だ、止める彼女を無視しその場にいるのが怖くて逃げ出した自分。

最後まで聞くのが怖かった。
貴方に必要とされないのが、嫌われるのも嫌だから、でも、嫌われちゃったよな…

一体、何を言おうとしたんだろう?

黒曜センターは、走っても走っても廃墟。
いつも、犬や千種が居る部屋に行っても誰もいない。

「……。」

一人は嫌いじゃないけど好きでもない。

――ぎいっ

「!!」

「クローム発見!!」

扉を開けたのは貴方で焦ってる。

「あ、あの」

「なんで、逃げるんだよー」

あぁ、悲しませてしまった。

「ごめんなさい…」

「まぁ、それはいいとして!」

そう言って私の右手と左手を繋いで。
貴方は言う。

「お友達になって下さい!」

午後の日差しが丁度入るこの部屋にそれ以上にまぶしくて私には明るすぎるくらいの、頬笑みで、貴方は、私に居場所と温かさ、繋がりをくれた。

「わ、、私なんかでいいの…?」

「クロ-ムだからいいんだよ!よろしくね!」

「…ありがとう」

「お礼はいらないよ。でもよかった!全然話そうとしてくれないから嫌われているのかと…」

「ち、違うよ!!す、好きだよっ」

そう言えば、ぎゅって抱きついて、また、あの笑顔で喜ぶから嬉しい…

「私もだーいすき!」

……骸様、ごめんなさい。
今はちょっと変われません。
だって今変わったら骸様が抱きつかれるから…

これは、友達の特権にしても…いいですか?

友に誓う

「柿ぴーなんか入りずらい空気」  
「完璧俺達がいないと思ってるね」

別にどうでもいいけど…
クロームと仲良くなったんだ。

「それにしてもあの女!あいつと仲良すぎだぴょん!」
「クロームに嫉妬してどーするの?」

どー聞いてもそーとしか言い様のないセリフだよ。

「べ、、別にそんなんじゃねー!!」
「抱きついてもらいたいなら行けば?」

人がせっかくドアを開けようとしたら慌てて止めに入る所あやしい…

「だからちげーって言ってんだろ!」

ま、めんどいからどーでもいいけど


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