「最初から犯人はボスだったんじゃないですか」 「そうだよ。よく気づけたね」 …なんとゆうか、まぁ、私はこの人が嫌いだ。 どうして?と聞かれると回答に悩むが嫌いなものは嫌いなんだ。 私はある任務をボスに頼まれた。その内容は簡単そうで難しいものである。 同盟ファミリーのボスがボンゴレの何者かに殺されたらしくその犯人を誰にも知られないように見つけて消してほしいて事だった。 そもそも元からおかしかったんだ。 ゛ボンゴレの何者か゛そんな事をする人が居るんだったら超直感を持っているボスや鋭いリボーンさん、守護者の皆さんだってわかるはずなんだから。 そして、私に任務を押し付け大切な時間を奪った上に事件の犯人は私の目の前で優雅に私が入れた紅茶を飲んでいる。毒でもしこんでやればよかった。 「で、私にどうしろと?」 「うーん。犯人に辿りつけたのは褒めてあげるけど遅すぎる」 撃っちゃって、い・い・で・す・か?遅いて…確かに頼まれてから3日経ってますけど早い方じゃないですか?警察だってこんな早くに真相へ近づけないと思いますよ! 「今、自分は結構早い方だと思ったでしょ」 「はい」 「それは違うよ。俺は名前に沢山のヒントを上げたから。なのにまったく気づこうとせず3日目になってやっと俺の場所まで来たじゃんか」 ボスは本当に人っ子一人殺せない様な人だったんですか?私が知っているボスの過去の情報は嘘なんじゃないですかね。大体どうしてボスは椅子に座っているのに私は事務報告的に書類を持って立ってないとならないんだ!沸々と怒りが込み上げてきて持っていた資料に皺がつく。その様子を見てボスはさらに楽しそうな笑みを見せてくるのだ。 「私はボスの手の内で踊らされていたて事ですか」 「言い方が嫌味だなぁ。俺は別に悪気があったわけじゃないんだよ?同盟ファミリーのボスを殺っちゃったのだってちゃんと理由があっての事だし。」 「へぇ。理由があって私を走りまわしてたんですか」 「それに俺は簡単に人を殺せる様な人間じゃないよ」 私の話は無視ですか。それにまた、読心術使いましたね!だったら私だって口で言えない分を心の中で悪態つきまくりますよ。私は言ってないですもん。心の中でどう思おうが私の勝手でしょ?どうぞ、読んでください。 「結構嫌われちゃってるかな?」 「そうですよ。知らなかったんですか」 「前はボス!て甘えて来てくれたのに酷いなぁ」 「それはボスの裏を知らなかったからです」 「ボスなんて肩っ苦しいからツナでいいよ」 「いいえ。貴方とは親しくなりたくないんで」 名前を呼んでしまったら関係を持ってしまいそうで嫌なんですよ。私の中でそれはアウトゾーンに入るんです。特にボスに気に入られようなんて思ってませんし。もし此処を首にされて死ななければいけなくても回避するくらいの力はありますからね。ボンゴレが怖いなんて思いませんよ。 「そんな名前だからこそこの任務を頼めたんだよ」 「あぁ、嫌がらせに。納得しました」 「全然違う。俺を好きじゃない名前だから俺を責めてくれる、てね」 「Mだったんですか?」 「違うから!そして一歩下がるなよ」 笑っているのに目の本気なボス。自分勝手すぎるよ。 責めるて何を責めるんですか?あぁ、私をだました事について?いいですよ。責めまくってやりますから私に土下座してください。 「この世界じゃ自分の為に人を殺そうが誰も罪を咎めないじゃん?それはおかしい。だから俺を責めて、「人殺し」てさぁ、そんで俺の事おもいっきり殴ってくれない?気がすむまで」 「それもまたおかしいですよ」 「?やっぱり名前も邪魔者は排除しちゃえ派?」 なんだよその派!初めて聞いた。と突っ込みしちゃう所だった。 「ボスが人を殺したからって私が人を殴っていいわけないじゃないですか」 真剣にそう伝えたんですけど、何故かボスは腹を抱えて笑いだした。失礼な人だ、私なんか変な事いいました?え?なんか恥ずかしくなってきた。 「あははっ!それじゃぁ、困ったな」 笑いながらも右手で髪をかき上げたボスの表情はとても苦しそうで泣きそうだった。 笑ってないじゃないですか。 気づかないで正直な私 (嫌いだけど、) (そんな貴方が好きだと) (伝えてしまったら) (私はボスを許してしまう) |