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ソファーに座ってテレビを見ていたら突然後ろから髪を引っ張られた。
ベルだと思ったが振り返ると名前だったので怒鳴るのを止める。
だがまだ頭皮が痛ぇ!どんだけ強く引っ張ってんだぁ!

「スクアーロ何だか暇そうだね」

「暇じゃねぇ!今、いいとこなんだ邪魔すんな」

「ドラマと彼女どっちを取るかでスクアーロはドラマをとりました。あぁ、凄い傷ついた」

「棒読みで言われても痛くも痒くもねぇよ」

お前にほっとかれる彼女の気持ちが分かるのか!と傍にあったクッションを投げられたが分かるわけねぇだろ。俺は男だしお前は俺をほっといたりしねぇからな。

「っだだだ!髪の毛引っ張んじゃねぇ!」

「スクアーロがドラマに熱中の間、私はスクアーロの髪の毛と遊んでる」

隣にちょこんと座り櫛でとかしてご丁寧にゴムまで用意してやがる。

「しょーがねぇなぁあ!今だけだぞぉ!」

「うん!」

ぱああっと効果音がつくように笑顔になり俺の髪を弄り始める名前。
そんな喜ばれたらドラマよりお前が気になるじゃねーかぁ!

結局ドラマなど頭に入らないで気づいたらエンディングが流れていた。
ポーニーテルにしようかな?ツインテールがいいかな?それともお団子?と悩んでる名前を見てたらこいつにだったら髪を触らせてもいいなと思えた。

「はい!できたっ」

鏡まで用意してあって俺に見える様に鏡を見せてくる。後ろで髪をまとめてあるお団子縛りだが、こんなの髪が邪魔な時はよくやるからなぁ…
嫌だったのは花の飾りがついていた事だ。

「ねぇねぇ!スクアーロ!私って結ぶの上手でしょ?」

「あぁ、上手かった」

まったく違和感なかったしな…

「今度から髪が邪魔だったら私が結ぶね!」

ギュッと抱きついてきた名前を受け止めて頭を撫でる。そんな事考えて居やがったのかぁ!

「お前だったら何時でも結んでいいぞぉ」

「!ほんと!?やったぁ!!」

突然頬にキスをしてきて「大好き!」なんて言いやがるから思わず目をそらしてしまった。
照れてるねとからかわれたのが少し悔しかったから名前の髪の毛も俺と同じく後ろでお団子縛りをする。

「ヴァリアークオリティ―!早いね!」

「こんぐらいあったりめぇだ」

鏡に映る自分を見て喜んでから顔をこっちに向けて何故だか照れ始めた。

「お揃いだね」

そんなに嬉しいんだったら毎日やってやったって構わないくらいだ。

「私の髪もスクアーロだったら好きな時に結んでいいからね?」

「俺以外触らせねぇ」

額にキスをしてやれば顔を真っ赤にして伏せる名前は相変わらず愛おしい。

今なら素直に好きといえる
(いいか?よく聞けよぉ?)
(こんな事滅多に言わねぇからな!)

(スキだ)


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