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僕に笑顔を向けてくれた優しい君はいま何処にいますか?
駄目な僕にいつもお姉さんみたいに世話をしてくれた名前を僕は大好きだったんだ。

「僕は将来名前みたいな人と結婚したいな」

「あたしみたいな人早々いないわよ」

「願望だよ。…別に絶対てわけじゃない」

僕は自分の部屋で漫画を読んで、名前は僕の部屋を掃除する。
僕よりも名前はこの部屋の事を知っている。
ベットに寝っころがって漫画を読む僕を見て名前は「また傷が増えてる」てため息をつくんだ。
さっきのは僕なりに勇気をだして告白したつもり。
だけど、別の意味で取られてしまったのなら仕方ない…今回は諦めよう。
て、これ何回目だっけ?僕の言い方が悪いのかな?それとも、名前が鈍いのか…

「でも、この家に嫁いだら大変ね」

「?…なんで?」

「結構、抜けている所がある人多いからよ」

「アーデルハイトも?」

アーデルハイトはハキハキしていて厳しいけど、それなりに自分の仕事はちゃんとこなすし一応気も使える。喧嘩っぱやいのが傷だけど…

「いいけど。しっかりしすぎて苦手だわ」

「以外。名前にも苦手なものがあるんだ」

「当り前でしょ」

机の引出しにテストを隠れるようにしまい終わった名前はパンパンと手を叩いてソファーに座る。

「怒らないんだ…」

「何を?」

「テスト」

「あぁ」

そーいやあたしがしまったのテストだっけ。て顔してる。名前に見られたくないから、もちろん点数が悪いからだけど…
見られたらこれ以上幻滅されると思ってたんだけどまさか、それをアーデルハイトに見つからないように机の中に隠してくれるとは思わなかった…

「そうね、あえて言うなら勉強したら?」

「それだけ?」

「もっと見つからない場所に隠しときなさい」

「…そうしとく」

名前は冗談と言うか、僕の事をちゃんと分かってくれる。
有りの侭の僕を見て、それでいいと言ってくれる。

マフィアじゃない君に好きだと、はっきり言いづらい。
マフィアである僕が有りの侭であるのかしらないけれど…そこを受け入れてもらいたくない自分が居る。
君のような人がずっと傍にいてくれたら、僕は復讐に囚われることなんかないんじゃないかな?

名前が「好き」だと言ってくれたなら、憎しみで滅びることなく、愛する君と生涯を共にする事を選べるのかな?

君の瞳を見て、愛を語るよ

(炎真が考え事てめずらしー)
(…考えたって始まらないか)
(お、ゆうねぇ)
(終っちゃうのは嫌だ)


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