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ずっとずっと好きでした。
でも、獄寺君には可愛い彼女がいるので私は諦めなければなりません。

私の方があの子より前から獄寺君の事好きだったと思う、あの子より獄寺君の事凄く好きだって自信あるよ。
私の方が獄寺君と一緒にいる時間多かっただろうしよく話すけど、今さらになって好き好き言うのはずるいよね…


だけど獄寺君が選んだのはあの子だからきっと可愛い上に優しくていい人なんだろうな。

話してる所を見たら獄寺君私に見せない表情をあの子に向けてた、ツナ君の事以外真剣になる事なんかないと思ったけどあの子の様子がいつもと違うとツナ君の時よりも心配してる。
それに獄寺君自分では気付いていないと思うけどあの子の話をする時頬を赤く染めて照れてるんだよ。
そんな獄寺君を見ながら話を聞く私は上手く笑えてるかな?


諦めよう、この「好き」を友達という意味にしよう。
思い込めば思い込むほど辛くて、好きが大きくなる。
前は一緒に居られることが凄く嬉しかったのに、
今は凄く居たくない、私は思った以上に獄寺の傍にいたんだなと思う。
それを知るたびに虚しさが溢れるんだよ。

やっぱ諦めるのなんかできないしこの気持ちを変えること何かできないんだね。

獄寺君が幸せなら私も幸せだ。それでいいじゃないか。新しい恋?そんなのありえない!あったとしてもそれはまた獄寺君で…私はまた貴方に恋をする。


雨の中、傘もささずに獄寺君は公園のブランコに座って俯いてた。

「どうしたの?」

傘を獄寺君にさしたけど既にずぶ濡れだからあんま意味ないね。

「…名前」

元気のない擦れた声で名前を呼んだと思ったら突然抱きついてきた。
嬉しくて、心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思ってハラハラしたよ。

「好きだ」

あぁ、そうか。
あの子と別れたんだ…だから悲しそうなんだね、そんなに苦しそうなんだね。


「私もね好きだった」


獄寺君の背中に手を回す。
震えている獄寺君はそれでも必死に私を抱き締めるから私も強く強く抱き締め返す。


「それで今も好き」


獄寺君は今だけか冗談のつもりだろう。ただ自棄になって言ったんだろう。

答え無きジレンマ
(どうしてあの子を)
(選んだのかな?)

(好きってなんだよ)
(どーゆう事を言うんだ?)




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