あいなんていらない。 きみなんていらない。 僕は何度もそう思いたかった。 僕の思いは君に届かない。 僕の手は君に届かない。 僕の声は君に届かない。 君の思いはいつも、、、 誰かのモノ。 その思いが、僕の元へ来る時などない事を僕は知っていた。 彼の帰りを待つ名前を見た。 彼のために泣く名前を見た。 彼と一緒に笑う名前を見た。 彼のためにと怒る名前を見た。 彼に愛をささやく名前を見た。 何度も、何度も見て、、 何度も、何度も、 僕を頼りに来る名前を見て。 憎くて、 嫌いになりたくて、 いやで、いやで、 殺してしまいたかった。 殺したかった。 はずなのに、 名前の笑顔を見ると、 名前の喜ぶ顔を見ると、 僕はそれだけで嬉しくて、また、その笑みが見たいと何度も思った。 君の笑顔を作れるのが僕だと思うと君を消すことはできなかった。 いつから、変わった? どうして他人にここまでこだわる? こんな不快感を味わってもなお、 君を愛せるのでしょうか? 愛なんていらない。 (むくろー!) (・・・。) (シカト!?何で!?) (本当にこんなののどこがいいんでしょう?) |