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あ、笑った。あ、転んだ。

お前は見てても飽きない。
どんな表情も仕草も名前だから好きだ。

俺の好きて結構単純だな!

ま、人を好きになるんだかしょうがないよな。
どんなことも許せちゃうし、
嫌いに何かなりたくない。

どんな事も、どんなお前もな好きでいたいんだ。

だから、俺はお前を忘れるよ。

「山本!」て笑顔で呼ぶお前も、「大好き。」て微笑んで抱きついたお前のことも忘れるよ。

全部、全部な、
そしたら、この穴は永遠に埋まらないだろうな。

でもさ、苦しめたくないから、
ちゃんと「さよなら。」を受け止めたいから。
お前を愛していたから。

俺じゃない奴を好きでいる名前も俺は好きなんだ。

お前はそれで俺を苦しめていると思ってるんだよな。
優しいからなー
だけど、俺はその優しさが苦しいぜ。
その、優しさが俺のものだと知ると俺は余計にお前を愛してしまうから。

どんな名前も嫌いになる事はできないから、

だから名前を、俺が好きな名前を忘れる。


「ごめんね、ごめん。山本」

「いいって、いいって」

「ごめん。」

大丈夫。大丈夫だから。
だから泣くなって!

「大丈夫だって!お前の事好きじゃないから」

「!!そ、んな…」

「じゃ、お終いな!」

泣く名前を背に俺は何も感じない。

ただ、何であいつは泣いたんだろ?

何で俺はあいつを好きだったんだ?

よく、わかんねーや。

嫌いじゃないんだけどな〜

空いてしまったこの記憶。


埋められるのはお前だけなんだ。

君が消えた日

(忘れたのか、)
(消えたのか、)
(でも、覚えて居たかった)
(何故だろう?)


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