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消えてしまえばいい・・・

みんな、
みんな

消えれば、
貴方は私だけを、
見てくれる?

みんな、
みんな、

私から彼を奪うから、

ほら、またツナの場所に行く、
ねぇ?誰なのその子?
私、そんな可愛い子知らないよ?   

どうして、山本は知ってるの?  

あぁ、あの子がいなきゃ、
山本は私の傍に居てくれる? 

ねぇ?
なんで、
なんで、

そんな悲しそうな顔で見るの?
私、おかしいこと言った?

ツナの傍に行くから、
私と居れない、

獄寺と仲良くするから、
私に構ってくれない、

ランボやふー太と遊ぶから、
私を見てくれない、

他の女の子と話すから、
私と話せない。


ほら、ね?

全部消えてしまえば、
居なくなってしまえば、

貴方から笑みがなくなれば、
貴方が話せなかったら、
貴方が他の人を見れなかったら、

ああ、いやだ。

それじゃあ、山本じゃないじゃない。
私が愛した山本だからみんなに好かれて愛されてるんだよね。
じゃあ、どうすればいいの?

いっそ、山本を...

駄目駄目駄目駄目!!
私が一番嫌なのは山本を失うことなんだから。

こんな思い、
消えてしまえ、

消えて、
消えて、

貴方からすべてを奪おうとする、


私よ、消えて――――・・


だから、お願い引きとめないで
その手を離して、
そんな優しさ、
消えしてしまって。

一度浮かんだ感情は、

貴方が居る限り,

私の中でざわめくの――・・

でもね、私は山本を傷つけるつもりもないし、
貴方から何かを奪うことしたくない。

それが、貴方を好きになった時からずっとずっと思ってきた事なんだよ。

山本は優しいからこんな私でも傍に置いてくれるんだよね。
ありがとう。
醜い私はこれ以上貴方とはいられないや、

「大好きだった、」

「俺は今でも」

「山本は私の本心を知らないから」

「何でちゃんと言ってくれねーんだよ!」

怒らないでよ、
私だって怒りたかったんだよ?
ちゃんと、「嫌」を言えなくてごめんね。

「だって、山本が私を好きでいてくれたから」

掠れた声で囁いて、
最後に貴方に笑顔を向けよう。

明日よさようなら

(私さえ消えてしまえば)
(全て解決するのよ。)


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