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とても、恥ずかしいけど俺と会った時の事覚えてますか?
俺は今でもあの時の事が忘れられません。
いや、一生忘れるつもりはないかな

「転ぶの減ったね」

「真顔でそれを言うか?」

「私的にはちょっと残念」

「俺的には喜んで欲しかった!」

ゆるやかに微笑む名前が好き。どんなに毒舌で顔に似合わず悪どい奴だったとしてもこの気持ちは変わらない。
名前と付き合えたのは正直自分の力ではなく俺の家庭教師…つまりはリボーンの御掛けでもある。
リボーンが名前と仲良くならなければ俺はこうやって話す事なんかできなかっただろう。
良い方にとると、リボーンも認めたいい女てことだ。

何故か出かける時名前は、遊園地とか水族館とかの場所じゃなくて公園、散歩などの一般的には地味な所を選ぶのは俺も未だ理解できない。
嫌てわけではなくて、そこを選ぶ名前の気持ちをわかれない自分がどこか悔しい。

「雪降らないなぁ」

「寒いの嫌いなんじゃなかったのか?」

「よく覚えてたね。偉い偉い」

「あったりまえだろー。名前の事なんだから」

「ちょ、照れる」

照れると言いながらまったくそーゆうそぶりはない。
少しくらい頬染めてくれたってよくね?

「雪降ったらディーノに雪玉当てにいかなきゃ」

「おお、じゃあ俺も名前に当てる用で用意しとかなきゃな!」

「ふっ、ディーノは絶対私に当てられないよ」

「言ったな!俺もたまにはいいとこ見せねーと」

「ふふっ。何言ってんの」

「いつもいいとこ見てるよ」て俺の腕に抱きついてきたのは予想外でどう反応していいのか分からなくて、本当に照れた。「顔、真っ赤」と頬を意地悪く指さす名前の頭に手を回して見えないように俺の方に引き寄せた。見えないようにとしたけど距離が近い制で余計に赤くなった気がした。

「ねぇ。初めて会ったときディーノ私の前でおもいっきり転んだよね」

「忘れもしねぇよあれは…」

「その近くで梅の花が咲いてたでしょ。だから散った花びらがディーノの顔とか頭についてて思わず見とれちゃったんだよね」

「そうなのか!?俺はてっきり呆れられてるのかと…」

「花の王子様かと思ったんだ」

頬を染めてそう言った名前の頭を撫でる。

名前は転んだ俺の傍に駆け寄ってしゃがみ微笑んでくれた。名前は知らないと思うけど、その後ろできれいに花びらが舞うからまるで妖精かと思ったんだ。

花びら掬う君が好き

(花が舞ったら)
(王子様(妖精)を思いだす)


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