僕は白が好きだ。 何故なら僕が黒いから (愛を叫ぶ術はなく) 白い壁に白い家具、 白い服に身を包む僕。 別に何かをするわけでもない。 だけど暇ってわけでもない。 正ちゃんとか仕事、仕事うるさいけどね・・・ 真面目なんだからもー 昔っから変わりないなそーゆう所。 ソファーに寝っ転がり寝ようとしたらノックがなる。 まったく僕のお昼寝の邪魔をしようとする奴は誰だ! あ、朝寝だった・・・ 部屋に入ってきたのは正ちゃん。 何かまたまた、難しそーな書類を持ち込んでさぁ〜 僕頭おかしくなっちゃいそーだよー! 「ボンゴレ狩りの資料です。」 あっつーい紙の束が机に置かれる。 何これ?僕に全部見ろって言うの? 「正ちゃん流石に僕もこんなに見れないよー」 そう言えば正ちゃんの冷たい言葉が返される。 「本当にボンゴレ関係者を全員殺すおつもりなんですか?」 「えー。だってこんなに沢山いるんじゃ一般とか分けるのめんどくさいじゃん」 「中には子供もいるんですよ!?」 ああ、まぁ。そうだよね。 女の人とかもいるだろうね・・・ 「ま、それはボンゴレと関わった自分を恨むんだね」 「・・・まったく、貴方って人は」 「じゃ、よろしく頼んだよー♪」 出ていく前に呼びとめて、 正ちゃんに一言声をかけると眉間に皺を寄せて出て行った。 『お葬式には僕も呼んでね』 そんな怒らなくてもいいじゃないかー 別に僕は正ちゃんがこの人だけは殺さないでくれって言えば殺さないのにー。 ま、正ちゃんには会えないようにするけどさ。 置いて行かれた資料をぺらぺら―とめくるとやっぱ女、子供が居た。 ボンゴレと関わったばっかりに君たちは死んでしまうんだよ。 やっぱりこんな資料意味なんかないのに・・・ 「!!」 運命て凄い残酷だよね。 どーしてこう、上手くいかないのかな・・・ 君はその紙に載っていた。 何でのってるの? どうして、かかわったの? その紙だけとってよーく見た。 君の名前で君の情報で君の写真が写ってる。 何でこんな写真に微笑んでるの? 馬鹿じゃん。 別に今さらしょうがない・・・ 手遅れだろう。 僕の言葉は絶対で、もう隊が動いて手が回っている。 それなに僕は、いつのまにか君の携帯に電話していた。 大した中ではない。 特に仲がいいとか、恋人ってわけでもない。 ただ、人があまり寄らない喫茶店で正ちゃんとお茶をしていたんだ。 その時のウエイトレスさんが君だった。 お客さんが僕たちしかいなくて暇そうだったから話しかけて見た。 正ちゃんは僕の名前を呼んですっごく慌てていた。 マフィアだって息抜きがしつよーなの! たまには純粋な子とお話がしたいんだよ♪ 『白蘭?さん?めずらしい名前ですね』 『君もじゅーぶんめずらしい人間だから大丈夫だよ』 『え!?何で』 『だって僕はマフィアのボスだよ?』 ちょっとからかおうとしたけど、通用しなかった。 へー。そーなんだーと冷たくあしらわれしまった。 可愛くない子だなー。 『それが何?』 『嫌とか、怖いとかー・・・他に思わないの?』 『別に、ただ、白が好きなのね』 『うーん。別に好きてわけでもないかな』 『そうなんですか。私は好きですよ』 『何?愛の告白?』 『ふふ。白色にね』 『えー色いに―。』 『そうですね。私に好きになって貰いたければ―−』 気の強い子。 正ちゃんは「知りませんからね」と言ってぶすくれていったけなー 大丈夫だよ!僕達と関わったから殺されるて言うなら守ればいいでしょ? 気に入っちゃった、あの子。 −ぷるるる、・・ガチャ 「な、んで」 震える君の声が電話越しに聞こえた。 間に合った? 「大丈夫!?どーしたの?」 「!!びゃ、白蘭さん何でッ―――バンッ 銃声の音と共に部下たちの「次だ」て声が聞こえた。 ねぇ、どうしたの?何があったの? どうして名前を呼んでも返事をしてくれないの? ―グシャっ と音がしてつーつーと通話が途切れる。 何を望んだ?何を期待したのだろ? 『そうですね。私に好きになって貰いたければ私を守って下さい』 結局君を傷つけたのは僕だ。 自分に返ってきちゃったよ・・・ 僕も仕事しようかな、 正ちゃんを呼びだして、半分になった紙を渡す。 「彼等がどうかしたんですか?」 「ん?その子達は殺しちゃだめだよ。」 いまさら、遅いけど・・・ それでも彼女を失った僕は何かかわったのだろうか? とりあえず、彼女を殺したあいつらは消す。 嗚呼、愛を叫べる術が欲しい |