僕はただ、楽しみたかった。 楽しくなりたかった。 優越感にひたりたかった。 自分が、他の人間と一緒てことに飽きていたんだ。 飽きていた。 つまらなかった。 たとえ、大切な人を失っても欲しかった時間。 君を裏切っても欲しかった時間・・・ マーレリングの保持者になれたとき、自分が違う存在になった気がした。 何かが変わった。 世界を制したかった。 人は結局人で、上も下もない。 そんなのつまらないと思ったんだ。 力をもってしても、平和を望むアルコバレーノ。 力を受け継いでいくにも関わらず歴史を辿ボンゴレ。 つまらない♪つまらない♪ 人類の平和の為に闘わなければならないボンゴレ。 生まれた時から運命。 「―‐‐自分の運命を呪っちゃうだろ?」 君は違うよね、 僕とは違うんだ。 平凡に飽きていた僕と、平凡を望む君。 駄目駄目な君だっからこそ、、、 望んだことか、、、 だから君は、 「―‐未来での事は・・・全部大事な俺の時間だって・・・」 そう、言ったんだ。 変わった物事の捉え方をしていた。 今の僕じゃぜんぜんわからない。 ねぇ、沢田綱吉君♪ 君は人を愛した事があるかい? これじゃあ、中学生の君じゃぁテレて言えないかな? そうだね、言いかえるなら・・・・ 君には大切な人はいるかな? あー。それだといそうだよね。 だって君は人類の為と言いながら結局自分の「大切な人達」しか守ろうとはしてないんだから♪ 自分のお陰で世界は救われた? 犠牲になった命はどうなるんだろうね。 たとえばブラックスペルとかさ、、、 彼等は世界を救うための犠牲になったんだからさ、守りたいものも守れないで正義気取りしないでほしーなー ただの偽善だよ♪ ユニちゃんも、君も・・・そして、彼女も。 僕の大切な人はね、僕を殺そうとしたんだ。 僕を大切だとか好きだとか言っときながら消そうとしたんだ。 世界を守るために愛する人を手に掛けようとするなんて恐ろしいね。 恐ろしくて、怖かったよ。 刃物を振りかざす君の姿が、とても不似合いで、僕の手で赤く染まる君を見るのがね。 凄く、哀しくて、怖かった。 僕は大切な人を今失う。 僕は愛する人を悲しませた。 君を失うことで僕は人類を裏切るんだ。 何かを得るためには何かを失う。 君以上に欲しかったものなんてなかった筈だった。 人間て欲深いからさ、しょうがないよね。 君がいなくなったなら止めるものなんかない。 楽しむよ。 君の分まで、・・・ 君が守ろうとした世界をね・・・ ―だけど、ゲームに負けてしまった僕はこれで終わりだ。 綱吉君、君は彼女と同じだよ。 世界観なんて見ていない。 ただ、小さな空間で愛する人と一緒にいるだけで幸せそうな彼女と。 僕も同じだったのかもしれない。 彼女を消したあの時から、僕は世界なんてどーでもよくなっていた。 ただ、失ったモノの大きさを紛らわそうとしていたのかもしれない。 泡になってさよなら (でもね、) (君を失った瞬間にさ、) (僕はね、) (世界を手に入れた気がしたんだ) |