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小学校低学年の時に書いた
将来の夢についてかかれた
作文をみつけた。最悪だ。
この頃はなんだかんだと、
授業をやっていたのかとた
め息を溢す。その内容も内
容で「ぼくはせかいでいち
ばんつよくなってなみもり
のちつじょをまもる。あと
むれてるやつらをかみころ
してやる。せだってのびて
おとうさんをぬかしてぼく
はいちばんになるんだ。」
全部ひらがなとかよみずら
いにも程がある。文の最後
も命令系でなんだかんだと
この頃から雲雀恭弥はでき
てきていたんだろうね。
まあ、僕は強いし並盛の秩
序も守っている群れてる奴
等を咬み殺しているので幼
い僕の夢はほとんど叶って
るも同然だ。身長はあれだ
あまり高すぎても動きずら
いだろうからこれでいい。

じゃあ今からの夢を決めよ
う。僕は並盛を守る組織を
つくって裏の世界に足を踏
み入れるんだ。もともと、
あの草食動物のファミリー
かなんかに僕も入ってるみ
たいだからとっくに裏社会
の人間なんだろうけど群れ
るのはごめんだ。僕は僕で
動く。彼等は利用価値があ
るから入ってあげているん
だ。そこは勘違いしないで
ほしいよ。まったく。
そうそう愛しい奥さんもい
て2階建ての大きな家も建
ててそこに住むんだ。庭に
は池も作ってそこで鯉を飼
って子供は男も女もどっち
も欲しいな。男は強く育て
て女の子だったら文武両道
の美人な子になるんだ。
そしたら木で作った小さな
ブランコも庭に置いてあげ
よう。テラスに僕と彼女が
座って子供達を見て笑いあ
うんだ。その為にも危険が
ないように防犯システムを
強力にしなきゃね。夕方、
僕が仕事から帰ってきたら
玄関で待ち伏せをしていた
子供が抱きついてきて「お
かえりなさい」と向かえて
くれ台所で彼女は夕御飯を
作ってる。それで家族そろ
ってあたたかい美味しいご
飯を食べるんだよ。

「て、のが僕の夢だから花
嫁修業してきなよ」

「ながっ!愛しい奥さんって
わたしだったのか!勝手に
妄想の中にいれるなアホ!」

「君は僕のでしょ。何?
今更照れてるの?」

「照れてねぇよ!雲雀の
ものになった覚えもない!」

「僕が君に惚れた時点で
君は僕のなんだよ。
…うわ。だから玉子焼き
くらい焦がさず焼けるよ
うになりな」

「人の弁当を勝手に食べ
るなあああっ!毎日会い
にこなくてもいいから!
わたしそろそろ友達いな
くなりそうだから!」

「僕だけいればいいんじゃない?」

「わたしとあなたはフレ
ンド!それ以上なくてそ
れ以下はあるのよ」

「ボーイフレンドね。
なんだ君も僕のこと好き
なんじゃないか」

ぎゃーぎゃー騒ぐうるさ
い君だけど僕の未来に君
は必要なんだよ。

(雲雀めんどっ)
(じゃあ、僕のだって認めなよ)
(それもいやっ)

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