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雨がここ最近ずっと降ってる気がする。音が鳴りやまないだけだから降っているのかどうがわからないけど降っているんだと思う。違う降っていればいいなって思ってるの。もしかしたら庭にある噴水の音なのかもしれないしGが花壇に水をやっている音なのかもしれない。Gはなんだかんだと優しいからきっと私が育てている花に私の代わりにあげてくれているんだろうな。いつから部屋に閉じこもってるんだっけ?これが世に言う引きこもりか。皆呆れてるのかな?それとも外に出ないだけでちゃんと食生活を送っているからそれでいいと思ってくれているのかな?子供なランポウでさえ私に気遣って会いにきてくれる始末だ。ちょっと恥ずかしくなってきた、でもあの人はこない。

「君が望む人はこんな暮らしをしていても貴女に会いにきたりしませんよ?」

「スペードは私にトドメをさしにきたの?」

こんな真夜中に訪問しときながらなんとも酷いヤツだ。でも、スペードがきっと私の事を一番理解してくれている。優しいGよりも気を使ってくれるランポウよりもただ慰めてくれる雨月よりもこうやって冷たく接してくるスペードのが誰よりもこの思いの辛さを知っているのだ。

「まるで駄々をこねる子供だ」

「子供だったら来てくれたかな」

「そんなに会いたいのなら、」

スペードがいいたいことくらいわかってるよ。死んでしまえばいいのだ。でもそれをプリーモは許してくれないだろう。大好きなボスに嫌われたくないもの死ねないや。でもね、プリーモは酷い。愛する人を失った私に死ぬなと言って此処にとどめときながら会いにきてくれないんだもの。会いたいよ、あの人にプリーモに。涙は流し過ぎて枯れてしまったのかでてくれない。泣きわめいて発狂でもしたら来てくれるかもしれないのに。

「プリーモは会いたいんでしょうね本当は」

スペードが突然呟いたその言葉にわたしはクスっと鼻で笑った。真面目な顔をしてなんて酷い冗談をいうんだもの。髪型もおかしいけど頭もおかしかったのか。
ふざけないでよと笑って言うと彼は少し悲しい顔をして私にでこぴんをかました。

「彼の代わりにはなりたくないんでしょうね」

「代わり?」

「名前の敬愛するプリーモも1人の男ってことですよ」

意味が分からない事をこれまた言うのね。変な言葉を残して帰らないでよ。

ねえ、どうしてプリーモは私に会いにきてくれないの?

泣き虫になりたかった

ずっと一緒にいたのに名前が愛したのはオレじゃなく違う男だった。
それでもよかった。名前にとってオレはいなくてはならない大切な存在でいられたから。

「意地を張らずに会いに行けばいい」

「あの男の代わりになるのはごめんだ」

Dお前にだって分かるだろう誰かに重ねられ愛されたってそれは本物ではないんだ。



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