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もう私を縛りつけないで。掴んだ手を離してよ。
掴まれた手首が痛い、痛い、痛いよ!
男の力に勝てるはずもないけど抵抗を辞めずに手をふりほどうこすればするほど手首が折れるんじゃないかってくらい掴む力はさらに増す。

こんなのツナじゃない、私は、知らない…

中学から友達としての中じゃない、変な事に巻き込まれてもそれでも友達だったでしょ?
高卒したと共に皆していなくなっちゃって…
私だけ取り残されて、どれだけ辛かったかわかる?
どんなことがあってもツナと私は友達だったじゃない!
私がそれ以上を望んでいたのにも気づかないで貴方は平行線を辿るのを選んだんでしょ!
それでも、好きでいたの…ずっと、ずっと好きでいたの。
置いてかれても、1人ツナを追いかけてきたんだよ…
だけど、ツナは見つからない。こんな一方通行の恋なんてもう嫌なの!だから私はツナへの思いなんか忘れたのよ?友達でいいわ。そうしましょう。
貴方とはそれ以上を望めない、この先も、永遠に…

だから、イタリアに来たのはツナに会い来る為じゃなくただの旅行のつもりだったのよ。
たまたま、リボーン君にあったら、また危ない事に巻き込まれちゃって…そして、連れて来られた大きな屋敷にツナがいたんじゃない。
命を狙われるかもしれないからしらばく此処に住めだなんてまたもや、勝手な事を言われたけどリボーン君に逆らうなんて事できないので仕方なく此処にいただけ。
山本も獄寺君も「久しぶり」、「何も告げずいなくなって悪かった」て謝ってくれたのにツナはなんにも言ってくれないのね。
昔と変わらない笑顔で「久しぶり」と微笑むだけ。
スーツ姿が凄く似合うようになっちゃって…あぁ、友達がこんなに立派に成長してくれてうれしいわ!

そうして月日が流れて、やっと日本に帰れるっていうのに…

こんな事しないでよ!今更、今更っ

「好きだよ、好きなんだ」

「やめてよ!こんな、今更」

どうしよう。今更だけど嬉しい…
ツナには婚約者がいるじゃない!彼女はどうなるの?私もあったことあるけど凄くいい人そうだったよ?ツナと同じようにマフィア業をよく思っていないし気が合うんじゃない?可愛くて、お人形さんみたいで、なんか悲しくなってきた。じわっと視界が滲んで私、泣くかもしれないて思うよりも涙が先に流れた。
いい歳こいて何泣いちゃってんだ自分!これじゃあ、ツナの事が好き見たいじゃないか!いや、実際そうなっちゃうんだけど…友達のままでいるって決めたじゃないか!この旅行はその思いをスッキリさせるためにしたのに何で余計にモヤモヤしちゃってんだ、おいっ!
全てにおいて遅い、遅いのよ…
私はずっとずっと前から好きだったんだから!それに気づかなかったツナが悪い。私が悪いんじゃないからね!

「俺の傍に居てっ」

「ふざけないで!ツナには婚約者が居るでしょ!」

「あんなのボンゴレの為で仕方なくだって名前も分かるだろ?」

「何それっ…私に愛人にでもなれて言ってんの?それとも結婚したくないから私に恋人の役をやらせて諦めて貰おうとでもおもってるの?」

「違う!俺はただ名前が好きなんだ!」

こんな手折れてしまえばいい。いっそ腕を斬り落して逃げ出してしまおうか?
どうやら好きになるのも友達になるのも駄目みたい…
マフィアになってツナは変わった。

「どんな女よりも名前がいい」

一体何人の女を泣かせたの?縁談が進むのがそんなに嫌?私はどんな女よりも扱いやすいから?そう思ってたの?しばらくツナと居れて昔と変わらないと思ってしまったから心が揺れていたのに…

今度こそ、本当に「好き」とはお別れ。

さよならだけの恋でした

ねぇ、俺は本当に名前に会えてうれしかったんだよ。
昔よりも凄く可愛くなってて、昔と変わらない俺が好きな名前のままだった…

でも、俺はね中学の時と変わらず危ない事してるから名前に好かれても駄目なんだよ。

「好きだよ、(泣かせてごめんね)」

「好きなんだ(俺を嫌いになって)」

もう2度と心が揺らがないように俺は君を傷つける


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