総悟が何たくらんでるかしらねーが俺が止めるよりはいいだろうと思いまかせた。
前言撤回だ。まかせなければよかった。

ドガァァン!!と大きな音がして焦げ臭いにおいと煙に覆われる。
喧嘩を見ていた野次馬は危険を察知したらしくいなくなった
巻きこまれていた隊士はこれ以上此処に居たらめんどくせぇと思ったらしく急いで車を出して仕事にもどっていた。

「てめぇー俺の妹も殺る気か」

「土方さんの妹ならこれくらい大丈夫でさぁ」

お前がやつの何を知っている!?
急いで駆け寄るとケホケホとせきをしている音子と音子を守るように抱えて座り込む野郎が居た。

「大丈夫かっ!?」

「おにーちゃん!死ぬかと思ったぁ!」

半泣きでいるそいつを野郎はこちらに突き飛ばし、立ち上がる。
綺麗に俺の胸に飛びこんできた音子を受け止め礼を言うと「きもちわりー」と返された。
なんなんだあいつ…

「あいつは一体何考えてんだぁーー!」

総悟にキレる奴と共に呼吸を整え並んでブーイングしている音子。
え?何これ?なんか仲良くなってない?
あれ?ちょっと…お兄ちゃん許しませんよ!?いくらなんでもそれだけはまぢで許しませんからね!

「ありがとう」

「お、お前…礼言えるのかっ」

「ん、だよその驚いた顔わぁああ!」

そ、それでいいんだよ。お、お前らはそーゆう中で十分だからな!
沖田あぁああ!!てめぇえが余計なことしてくれたおかげでなんか言い感じになってたじゃねぇええかああ!!
て、何でお前も普通に話してんのぉぉぉ!?

「土方さんの妹にしては脆いでさぁ」

「あったりめーよ。あたしはか弱い女の子なんだよ」

「あれれ。俺視力落ちちまったのかもしれねぇや。目つき悪い俺の胸倉を掴んでる女が見える。どこがか弱い?か弱いのどこ?」
「大丈夫。おめぇーだけじゃねぇ。俺にもしっかり見えてる、か弱い女が見えねぇんだけどな」

「あらら?見えないの?じゃあ、眼科…手に負えないよねぇ。動物病院にでも行ってきたら?」

なんだその2対1のバトルは…
お前ら完璧俺の妹て事で八つ当たりしてるだろ、
腹癒せしてるだろ!

音子は一通り言いたいこと言い終えるとチャイナにタクシー代くらいのお金と飴玉…ケー番を教えて俺の所に駆け寄ってきた。
総悟の奴も音子の後ろを追いかけて戻ってきやがった…
どーやらチャイナとは仲良くなったらしーな。
バイバイと手を振っていたし…野郎の方とは仲がいいのか悪いのかもわからねぇが…

屯所に行く間も総悟と音子はさっきの事で争っていた。
こいつらが仲良くなったらたまったもんじゃねーなぁ
何されるかわからねー

(沖田しね)(おめーが死ね)
(お前らうるせーぞ)

(土方)(とっしー)しね)

(え!?)





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