パラフィリア・ガーデン
眼球ブロッサム
血飛沫プランテーション

好きだよと君に告げる言葉が唯の二酸化炭素に為って風化していく瞬間の絶望を君はまだ知らないのだろうね。綺麗に吐き出す憎悪の言葉に孕む酸素だけを吸って僕も生きていきたかった。

愛してると言えるほどに僕は強く在りたかった。誰にも知られずに消えていくだけの人生だというのなら、僕はせめて灰になって地に還り、そこに綺麗な花を咲かせて君に逢いに行くよ。

さようならを最期の言葉にはしたくない。嗚呼、ねえ。笑ってくれよ愛しい人。最期には、せめて愛しているって言いたかった。霞む視界の中、君の涙の温もりだけがどこまでも鮮明だったよ。くすんだCO2に為ってしまった僕の最期の言葉を、どうかどうかあの人に届けてくれないか。

涙を流さずに泣く君の、なんとうつくしいことか
君の骸に嘆きのキスを
笑ってください、愛しいひと
それでも僕等は愛を求める
出会いも別れも運命だった
紙飛行機に乗って、君に逢いにいくよ

大好きだよ、(君の歪んだ顔がね)
たくさん傷つけてごめんね、(それでも君を愛してた)

愛してると言えるほど大人でなく、好きだと言えるほど子供じゃないんだ

恋する人が恋人で、愛する人が愛人なのです
恋はいつでも綺麗だから、愛はいつでも美しいから

狂愛だって?そんな馬鹿な!
だって僕等はこんなにもしあわせなのに!

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