どこまでも臆病な僕らは蒼く澄みきった天空を求めて声を無くす
いつまでも無垢なままでいられたなら翼をもがれずに済んだのだろうか
さよさらの先に幸せがあると知っていても僕らはきっと離れられない
二人笑い合える未来があるのなら他の何を犠牲にしても構わない
あの日々を無かったことに出来たなら僕らはきっと愛さえも知らずに生きるのだろう
夜明け前に君を見送ったあの橋は今朝露に消え逝く僕の後姿を見届けている
聡明な君に隠しごとをしようとするほど僕は愚かではなかったよ
さようならと囁く唇が震えていたのは見間違いにしておくからね
( だから最後くらい笑って見送ってくれよ愛しい人 )

過ぎた過去をいたずらに嘆くほど僕らは不幸だったわけじゃない




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