013: ステラ・フルゴル

013-1: exorcist × immediate boss-familiar(支部長の使い魔)

(今日もまた一日を終え、シャワーを済ませてパジャマにも着替えて準備万端にベッドへと飛び込もうとして、いつの間にかブランケットにくるまった不審な塊が寝台に鎮座していることに気がつき、嫌な予感を覚えながら、恐る恐る、それでも容赦なくブランケットを引き剥がしにかかると、そこにいたのは予想した通り支部長その人が使い魔の契約を結んだ人外。丸めたブランケットを相手に投げつけて嫌そうな顔と声で抗議しつつ、両手を勢いよくベッドにつけばスプリングが軋んで相手の体が浮くように弾み)
な、なんでいるんですかっ! 部屋に入っていいとかベッド使っていいとか、わたし、あなたにそんなこと言った覚えありませんよ!? それはまあ、支部長のところに行かれるよりは……でも……うーん……?
(どんな行為をしでかすかも分からない、憎むべき淫魔という種族が敬愛する支部長と枕を並べるくらいなら、自分のところで寝てくれるほうがましなような気はするものの納得しきれない引っかかりが残り、ベッドの前できつく眉根を寄せて頭を悩ませている間に、相手が再びブランケットを広げて就寝体勢に入ってしまい)
あっ! もう……変なことをしたらすぐ叩き出しますからね。ちょっと、もっとそっち行ってくださいっ、わたしが寝れないです。はあ……それじゃあ、おやすみなさい……。
(武器で脅して退かすことも一瞬考え、だが支部長に告げ口されて自分の印象が低下しかねない事態を避けようとすれば、結局相手をベッドから引きずり下ろすのは困難と判断する他なく。仕方なしにベッドに上がるとブランケットの端を持ち上げ、相手を軽く足で向こうに押しやり、スペースを確保しながら身を滑り込ませ)

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