010-3: person × co-worker（同僚）
夕べの映画？ 見た見た、お前が見ろってあんまり煩かったから！ あれ、名前何だっけ、あのー、夜中に……エロいことをしに来る悪魔……あっ、そうサキュバス！ サキュバス役やってた女優キレイだったなー。
（昼休み、開放的な社員食堂は上層階にあるせいか昼の日差しが射し込んで明るく、注文した日替わりランチメニューもいつも通りに食欲をそそる献立で、頬を緩めながら食べ始めた矢先。向かいに座る同僚から振られた話題は真夜中に地上波放映されていた海外映画について、放送に先立って相手に勧められていたので気の向くまま聞き慣れない名称の悪魔をモチーフにしたその映画を見始めたら、意外にも引き込まれてうっかり最後まで見てしまった。お陰で睡眠不足、午前中は集中力も途切れがちだったものの、味も栄養も申し分ない昼食を取れば肉体はともかく単純な精神は気力を回復する事だろう、皮のこんがり香ばしい主菜の鮭を箸でほぐしつつ、ふと己のランチを前に映画鑑賞中に浮かんだ感想が思い出されて）
あの話見てて思ったけど。悪魔でもメシの為に肉体労働しなきゃならないんだなー。しかもあれさ、一々あんなコトするの疲れそうじゃないか？ どこの世界も働かざる者食うべからずってヤツ？
*設定参考
同僚と言いつつ実は淫魔とのハーフとか、昼間から活動出来る人外とかでも。