青く広がる空の下で試合終了のホイッスルが響いたその瞬間、サッカードームは大きな歓声に包まれた。


「マーク!やったな!」
「ディラン!」


試合での疲労なんて気にならなかった。きらきらと輝く笑顔を浮かべるチームメイトたちの元まで駆けていき、思い切り抱き合う。
嬉しい、嬉しい、嬉しい―ただただ胸がいっぱいだった。


世界が手の届く場所まで来た。
マークは心地よい風に靡く旗を見つめ、微笑み、そして呟いた。


「ナマエ、カズヤ、アスカ、世界はすぐそこだよ」


見上げた空はどこまでも澄み切っていて、きらきらと輝いている。

さぁ、ここが始まりだ。




0430
(位置について、用意、ドン!)