いかがわしい






は、
短い息を吐いては声が漏れないようにと自分の腕を噛み締める
その表情が堪らないのだと、この人はわかってない
ぐい、と膝裏をさらに押し上げながら奥を突き上げてもくぐもった息しかでないのは何の抵抗だろうか
しかしどうしても声が聞きたくて、ぐり、と良い箇所ばかりを狙ってやりながらその腕を外した

ぅあ、ああ…!
予想よりも高い声がでて、ぐったりした身体の上に重なるように倒れこむ
ちゅっ、ちゅっ、わざと音をだしながら髪の生え際、瞼に目元、頬、耳の裏に首筋、口へ
そうして赤くなった目元に溜まる生理的な涙を舐めとってベッドへと身体をずらした
密着した肩が幸せだと思い、目を閉じた








「…おまえさ、」
ようやく息も落ちついたのか、話だす川藤さんの声に、もう一回くらい良いかな、と思いはじめていた。現に自身は反応しだしている


「女ならいくらでも寄ってくるんじゃないの」

自身を気にしすぎたのか、耳に入るのが遅すぎた

「は?」
唐突すぎる言葉に目を開けたが、川藤さんは顔を背けてその表情はわからない

「女?は?なんで今女?」

「…男同士なんて、なにも生まれないだろ。非生産すぎる。お前だってまだ18なんだからこれから彼女作って、子ども作って、家庭を持つべきだろ」

最後の方は完全に声が小さくなってほとんど聞き取れない
この人は最中に、いや、それよりも前からこんなことを考えていたのだろうか
非生産だとか、結婚だとか、

「ボクはずっと川藤さんが孕めばいいと思って抱いてますよ」

だから、ずっとゴムなんてつけてないでしょう
ずい、と覗き込めば真っ赤にしてシーツに顔を押し付けている
ゴムをしろ、と何度か怒られてもつけなかったのは、直接触れたかったし、自分の精子たちを送り込みたかった。
真っ赤になった耳の中に舌を押入れて、肩から腕を撫でながらゆっくりと手を絡ます
孕めば良いのに。
しみ込むように呟いた言葉はきっとまた、あなたを追い詰める
少しづつ追い詰めて囲って逃げ場などないように籠をつくるだけ
そしてまた、永遠にくるはずもない確率を狙って精子たちを送り込むのだ
























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