あの人がもしも女で、自分と同じ歳だったらって思わなかったわけじゃない。もしくはその逆も。
別に同じ歳じゃなくて、上でも下でもいい。とりあえず女だったら、と考えてやめた。
あの人が女だったら、あの身体を翔ぶ鷹はいなかったかもしれないし、この仕事をしていないかもしれない。中身なんてまるっきり違うかもしれない。
あの中身のまま女だったら、自分は興味をもっていただろうか。
柔かい身体は良いかもしれない。けど、きっと今のあの人だから惹かれた。



ガラン、と音が響いて意識が戻される。
黒板が二枚目に変わっていた。
学校はつまらない。
授業は淡々と進むだけだし、毎日毎日同じような事を繰り返すだけ。
こんなとこにいるくらいなら事務所に行って、あの人で遊んで、帰れっていわれたら隣で少し静かに座ってればいい。そしたら静かになった自分を気にかけてくれて、お昼ご飯くらいは一緒してくれるだろう。





三限目終了のチャイムと同時に鞄に手をかけた。







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