このDIOが負けた。
もう身体は終わりを迎えたというのに、意識はやけにはっきりしている。正直不思議な感覚だ。
もう少ししたらこの意識も消えるのだろう。
あれほど渇望した天国へ、私は行けるだろうか。答えはNoだ。こんなことを言いたくはないが、本能で察している。私はきっと行けないだろう。私は理解しているのだ。
そういえば、私は行けないであろう天国へ、彼――ジョナサン・ジョースターは行けたのだろうか。少なくとも私よりは可能性が高いように思う。
ああ、こんなことを思うなんて、笑いたくなってしまう。
もう会えないであろう尊敬する友人に、最後くらいは素直な気持ちを言おう。私らしくないことではあるが、最期なのだ。大目にみてもらいたい。
なあ、ジョナサン。
お前のいない100年は味気ないものだったよ。
そして時は動き出す
(ディオ。今までお疲れ様。君はよくがんばったよ。残念ながら僕も天国には行けなかったようなんだ。もし君さえよかったら、また僕とお話でもしないかい?)
▼ついったでフォロワさんリクでした