中・短編 | ナノ



※ごみです。
※全体的に下品。
※コメディくさい。
※伊達政宗がなんか可哀想。
※童貞の幸村がどうにかして彼女とヤろうとする話。
※短いお話の詰め合わせ。

※以上よろしければお付き合いください。





由仁と付き合いだしてから、幸村の悩みは目下どうやって由仁とえっちをするかだった。佐助に尋ねてみてもそんなの部屋に連れ込んじゃえばあとは雰囲気でどうにかなるよと意味の分からないことを言われ、慶次に相談してみてもいいねぇ青春だねぇとこれまた役に立たない。政宗にはそもそも相談してみてもまず鼻で笑われるだろうから何も言いたくなかった。
幸村にとって由仁が産まれて初めての彼女となるわけだが、年頃だし、高校生になるまでの過程で性教育としてどんなことをするのか教わってしまっているわけだから、そういうことに対して人並みの興味はあった。否。人並みなんてものではないかもしれない。己はもしかして人ではなく獣なのではないかと思ってしまうほど、最近はそれしか考えられなくなっていた。

隣を歩く由仁を横目でチラチラ見ながら、幸村はぎゅうと拳を握りしめる。由仁と手を繋ぎたかったが、己の手は手汗でそれはもう無惨なことになっているから我慢した。
由仁は幸村の葛藤などまるで知らないようで、通りすぎていく町並みに忙しなく視線を走らせては下らないことで笑っている。

「あ、幸村!見て!猫ちゃん!」

ああもう止めてくれ猫ちゃんだなんて可愛らしくて涎が出る。ごくりと生唾を飲み込んだ音は由仁に聞こえてはいないだろうか。もし聞かれていたら死のうと思うくらいには恥ずかしかった。

由仁が見つけたのは一匹の白猫だった。野良猫にしては毛並みがやけに綺麗で、首輪は付けていないが飼い猫ではないだろうかと思う。案の定そいつは随分と人懐こい猫で、おいでおいでーと猫撫で声を出した由仁にすりすりと擦り寄った。

「うわー可愛い!!」

可愛いのはおまえの方だこのやろう俺を殺すつもりかそうなのか。自分でも訳が分からなくなりながらうむと堅苦しく返事を返す。やめてくれ、と思った。やめてくれ、頼むからそんなキラキラした純粋な目で俺を見ないでくれ。貴女の前にいるこの幸村は、貴女のことを考えて腹の底に熱を溜めているのでございます。汚い男なのでございます。そうやって自分を卑下してみても猫を抱いたことで強調されてしまった由仁の胸を見て幸村が勃起してしまった事実は消せなかった。死にたい。







頑張れ童貞のおれ!





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(140218)




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