ヤンデレ短文










表裏一体





だれにも理解されなくていい。

お前にだけ分かってもらえたら、それでいい。

だってお前はサイヤ人だし最強だしかっこいいし無知だし優しいし残酷だし。


なのにお前は分かってるくせに俺を泣かせて楽しんでいるんだって本当に救えない話だな。

その柔らかい口唇でその輝く瞳でその眩しい姿で、お前は俺の前に現れてこう問う、「さあどっちでしょう」

優しい悟空は裏切らない、俺はお前に好かれたいのにお前には暖かい家族がいる。
冷たい悟空はまるでサイヤ人のように欲望に忠実、相手をモノみたく扱っても顔色ひとつ変えやしない、でもそんなお前は誰のものでもない。

俺は選べない、どちらも選べない、だってお前は本当は一人しかいないのに。
お前の体はひとつしかないのに。

残酷で優しいお前は、こう言う。

「おめぇはオラのもんだ愛してる」

今すぐお前に首を絞めて殺してもらえたら、きっと俺は鳥になれるんだと思う。
結局家族や仲間を持ってその安心感とか帰る場所とか居心地の良さを知った以上、お前を手に入れたいとかそういう激情に任せてなにもかもを捨てることを躊躇う、きっと俺もお前も年をとりすぎたんだ。


もう会わなくてすむなら、きっとこんなに歯痒くて煮えたぎりそうな憎しみに似た愛情を、諦めで塗り替えられるのだろうに。
お前は現れる。
笑って抱き締めてキスをして押し倒して蹂躙して足を開いて犯して。


なあ、お前は、俺を殺したいんだろ?
自らの手にかけずじわじわと。

追い詰めて追い詰めて、死んでしまうのを待ってるんだろ?

そうすれば、お前も解き放たれるから。
誰かを裏切りながら愛するなんて器用な真似をできるようなお前じゃないから。

だったらお前が死んでしまえ、さっさと死んでしまえ。
顔なんか見たくない。
嗚呼、愛してる。






end.




実習で疲れきって死にかけてるときに眠くてぼんやりしながら30分で携帯ぽちぽち
意味不明っぽいヤンデレ短文
超☆俺☆得
でも、言いたいことは伝わるといいな

要は、悟空のためになにもかもを捨てられない自分を自己嫌悪
自分のためになにもかもを捨ててくれない悟空が憎いけど愛しい
という話




101110






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