tuiki
私はパチンコ店でバイトをする前にドラッグストアでバイトをしていた。かなりスーパーと言っていいほど品揃えが豊富にも関わらず、2つしかレジがないドラッグストア。

まあー並ぶのである。しかも大量買いする客が多いなか、袋詰めは店員がやるのである。見えますでしょうか、地獄絵図が。
袋詰めとかいう作業は最悪の行為である。だるいことに、皆それぞれこだわりがあるのだ。牛乳は立てて入れて欲しい人もいれば、横にして欲しい人もおり、できるだけ1つの袋にまとめて欲しい人もいれば、小分けにして欲しい人もおり、謎に黒い袋を求める人、破けるからと袋2重を求める人、雑貨と食品は分けて欲しい人、分けなくていい人袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋袋殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺


ドラストにくる客は、みんなちゃんと生活をしている人が多い。毎日忙しいのだ。こんなところで長く並んで時間を潰している暇はなく、主婦は暴れる子供たちをおさえ、リーマンは電車の時間が気になり、老夫婦は買い物も疲れる。みな早く帰りたい。
レジからよく見える、彼らの余裕のなさが。

その点パチンコ店はどうだ!どれだけ暇なのだろうか開店前から並ぶおじさん達。どれだけ暇なのだろうか平日の昼間にスーツで来るリーマン。どれだけ暇なのだろうか夜までいるおばさん達。なんたる余裕。なんたる堕落。
パチンコ店にくる客は出玉さえ合っていれば多少のことは気にもとめない。帰りの景品の袋詰めを気にするものなどほぼいない。そもそも店員に興味が無い。目の前の台が、当たるか。当たらないか。それがすべてなのだ。

あー娯楽を支えることの楽しさよ。生活を支える仕事は息が詰まる。生活に近ければ近いほど息が詰まる。苛立ちが、余裕のなさが、不自由が伝染する。
ちゃんと生きてる人達は、無自覚に人にもちゃんとすることを求める。ホスピタリティを求める。
でも私は、店員に何も期待してなさそうなパチンコ店の客の方が、よっぽど何かをしてあげたいと思ってしまう。この間なんて襟元についていたなにかの幼虫をとってあげた。凄まじいホスピタリティである。

なんにせよ、私はドラストの客を責めているわけではない。私もまた、ドラストの客だからだ。生きとし生けるもの皆、ドラストの客なのだ。

ただ、あの頃うるさかった客たちにだけ、言いたいことが一つある。



袋有料最高ーーーー!!ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!あいつもあいつもあいつもあいつもエコバッグでセルフ袋詰め!!!!!!!!小分けにしろ?2重にしろ??追加料金払いたくなくてあいつもあいつもエコバッグーーーー!ー!!!!!!!!!!!いえーーーーーーい!!!!!!!!!

ざまあ味噌漬け!!!!!!!!!!!
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