tuiki
初セックス!
脱処女!

それは私にとって恐ろしいことであった。

以前の長文記事で、私の恋愛経験について語ったが、何を隠そう初春に交際を開始し、初めてのセックスはその年の冬であった。
つまるところ、私はセックスをめちゃくちゃ嫌がり、年頃の彼氏に8ヶ月ほど我慢させていたということである。

皆が交際開始からどれくらいの頻度で身体の関係を持っているか、まあ大学生の体感で言うと1週間〜2ヶ月である。奥手な男の場合半年近くなることもあるが、よっぽどの事がない限りそんなに遅くはならない。

そんななかの8ヶ月。

……わかる。いやいや、今までさんざんBL読んできて、膣よりよっぽどキツい受けのお尻をどうこうしてきただろお前、と。私も数多の漢気のある受けを見習いたかった。
でも聞いて欲しい。

私は指が3本入らなかったのだ。

は?と思うかもしれないが、私の中では指が3本入らないとブツは入らないのだ。

これは今思うと本当にblと夢小説の弊害だが、私は完全に挿入の基準が「指三本」になっていた。だって攻めが「3本目入ったよ、いれるね」ってよく言ってるから。

でも実際問題この基準は処女には結構キツイ、たぶん。男の人の太めの指だと普通にまず1本がちょっと、、というところから2本目もまあまあ痛かったりする。痛みに弱い私には気の遠くなる道のりだった。

そもそも言わせて欲しいのだが、セックスの構造はおかしすぎる。なぜ女側が痛い思いをしなければならない?最初から処女膜なんてものがなく、すんなり入るつくりにしてくれればよかったのにまじで神の不手際としか思えない。男は金玉が出ているし。

私は色んな友達に初体験について聞きまくり、血が出ただの痛かっただのいろいろ聞いて怯えに怯えるなか、「ちょっとだけ我慢してくれると嬉しい」と彼氏に迫られていた。
もう指3本は諦めるしかなかった。
彼氏は「3本入らなくても大丈夫だよ」など言ってきたが、私は「そんなわけはない 貴様ちゃんと夢小説読んだのか?」と思いつつ、彼氏の限界も感じ取っていたので大人しく従った。

南無阿弥陀仏の気持ちで股を広げる。あてがわれただけで痛いと叫び彼氏を萎えさせたりしたが、さすがに数ヶ月にわたり解されていたので少しは耐えれそうな気がした。股が押されている感覚はすごかった。

私が無の感情で耐えつつ何度か試した結果、

急にすんなり入った。

これは本当に不思議だったのだが、途中まで入ってこれ以上は進めないみたいなところがあり、そこでじっと我慢してたら急に奥までするんと入ったのだ。びっくりしすぎて「えっ」と声が出た。

そのあとは内臓を押される感覚に身を委ね、私の初体験は終わりを迎えた。

今思うと本当にアホみたいな交際初期を過していたが、私の不安はもっともだったし、同じような悩みを抱える女の子もたくさんいるのかもしれないとも思う。

世の中はこんなに情報に溢れかえり、日本の性コンテンツは世界屈指を誇る🙄にも関わらず、なんだか馬鹿らしい知識ばかりが広がっているような気がしている。友達に至っては「AVで勉強してきて」と彼氏に言われる始末でテメェがゲイビで勉強してから来いと思うが、きっと彼氏も正解がわからず脳も理想と幻想で侵されているのだ。

そんな世の中でどこかの誰かのためになればとここに私 の指3本初体験を記しておく。
ちなみに今ではセックスを恋人間のコミュニケーションとして、楽しめている。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -