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stardust

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Prince of Tennis
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その甘い飴玉みたいな眼を含む(菊リョ)

 オチビの目はとても不思議な色合いをしている。キラキラ輝くお日様みたいな、それよりも甘い飴玉みたいな琥珀色。オレはその瞳が見せる色彩が好きで、いつもオチビの目を見ていた。テニスしている時。乾汁を手渡された時。すごく眠たそうな時。猫を見つけた時。好きなファンタを飲んでいる時。手塚に小言を言われている時。宿題を真剣にしている時。本を読んでいる時。ゲームをしている時。テレビを見ている時。
 その中でもオレが一番好きなのは、オチビよりも遙かに強い強敵がオチビの前に立ちはだかった時に見せるギラついたような眼差し。手塚とか跡部とか真田とかと戦う時、オチビの瞳はオレの好きな色合いをしている。けれど、それはオレとコートで対峙した時には見せる色合いとは異なっていて、それが無償に悔しかった。
 だからオレは、試合が終わってまるで力が抜けたようにゆらゆら揺れるオチビの瞳を覗き込むと、その飴玉を口に含むようにベロリと舌で舐め上げる。

「!?」
「ごちそうさま」

 いつか、オチビのその瞳に映る輝きの全てがオレに向いたらいいなぁなんて考えながら、オレは驚いたオチビにウィンクした。



その甘い飴玉みたいなを含む
(きっと食べたら美味しそう)
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After word(あとがき)
メモログ。野獣みたいな金ちゃんが好きだけど、同じくらい野獣みたいな菊丸先輩が好きです。可愛いやつこそ男前。
2012/05/28
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