もう恋は始まっていた  


AM6:30

「おはようございまーす。」
『綺海ちゃん、おはようー。今日はいつもより早いのね。』
「いつもより早く目が覚めちゃって。朝ごはんの準備今からですか、私も手伝います。」
『ありがとう、助かるわ。』

幼馴染の綺海とは家が隣で両親曰く俺らが赤ちゃんの頃からの仲らしい。
俺がバスケ部であいつはマネージャー。
部活のある日だけは綺海はうちに来て朝ごはんを食べて、一緒に部活に行っていた。
いわゆる腐れ縁ってやつ。

そして、俺の朝は彼女の声から始まる。

「和君おっはよー。朝だぞー。起きて起きて。」
「ん…おはよ。綺海。」
「さぁ、起きて顔洗って…リビングで和ママが朝ごはん作って待ってるぞ。」
「はいはい、わかったから。お前がいたら着替えれないだろー。あっ、もしかして俺の着替えてる「和君…」何…?って…おいっ。」
「綺海チャンそれ以上いうとオコッチャウゾ☆」

後ろから枕が飛んできたので避けてやったら、残念そうな顔をしながら次に投げれそうなものを探している綺海がいた。

「もう怒ってるだろ、っておい次投げるもの探さない。」
『和成―!綺海ちゃーん!朝ごはん食べてる時間なくなっちゃうわよー。』

1階から聞こえてきた母さんの声に

「げっ、もうそんな時間。」
「遊んでる和君がいけないんだよー。先和ママのとこ行ってるね。」
「おい、綺海。」

「和ママ今行きますー!」

俺の事など気にすることもなく一目散に母のところに向かうあいつを少しの間眺めていたが…
「やっべ、時間時間…」

準備をすませ、リビングに向かうとあいつは俺のことなどお構いなしに朝ごはんを食べていた。降りてきた俺の姿に気がついたのか

「今日の朝のお味噌汁、私もお手伝いしたんだよ?力作。」

お茶碗を片手にドヤ顔で語ってくるあいつ。

「ほんと綺海ちゃんいいお嫁さんになるわよー。」
「母さん、こいつ調子にのせんなよ。」
「あら、嘘は言ってないものー。」
「きゃーっ、もう和ママ大好き!」
「和成照れてるだけだから、綺海ちゃんいつでも来てくれていいんだからね。」
「えへへ、でも和ママ。和君今はバスケが恋人だよー?」
「(和成…)」

1. もう恋は始まっていた、。
(それが俺からの一方通行の恋でも…)



友達以上恋人未満。
兄妹のような…それが俺らの関係。

あいつの困った顔だけは見たくないから
もう少しだけこの関係を続けてみようか




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初 高尾夢

キャラがまだイマイチつかめてない…orz





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