古き良き時代、具体的に言えば個人サイトがもっと溢れかえっていた時代…
こういった○○の質問系が流行ったことがあった気がします(あやふや)
100000hit記念にやったことがないことをやるのもまた一興かと思いまして、当サイトの遊戯王夢主と(一応メインの)遊星に答えてもらいました。
今明かされる衝撃の設定やメタ発言があるかもしれませんので、ふーん程度で読んでいただけると幸いです。
一応ちょびっと小説風にはしてみました。

*


「…ここはどこかしら」
「分からない…」
普段通り、寝て、起きたはず。
目の前に広がる遊星の部屋の光景には、しかし明らかに違和感を覚える。
何せ、あるはずの扉がどこにも見当たらないのだ。
日常とはとても言えない今の状況に、二人は眉を顰める。
どうにかしなければと周囲の状況を探る遊星の隣で、リューナは枕元に置かれた紙を見つけた。
「…遊星、これ」
「何…”50の質問に答えなければ出られない部屋”…?」
「はぁ…!?」
思わず音読した遊星は後悔した。
この内容ではますますリューナを困惑させてしまう。
怪訝そうな顔をした彼女にどう声を掛けたら良いか考えているうち、遊星が手にしている紙の内容が変化した。

Q.1:こんにちは、では始めたいと思います

「…えっ」
「何、この技術…紙が重なっていた訳ではないわよね?」
「ああ、今も持っている紙はこれ一枚だけだ」
ソリッドビジョン、とも考えにくい。じんわり浮かんだ文字列は、もう後戻りできないことを示唆していた。
「答えるしかないのかしら」
「…大丈夫だ、何かあったら俺が守る」
不安にさせないように、せめて自分だけは平常心を保たねば。
自分のベッドのようで自分のベッドでないそこに座った遊星は、守るように隣に座ったリューナの腰を抱いた。
「始めてくれ」
「…なるべく、手短にね」


Q.2:お二人のお名前は?
「不動遊星」
「リューナ」


Q.3:なんという作品からいらっしゃいましたか?
「…作品…?」
「早速メタ発言をさせるのね…遊戯王5D'sという作品よ」


Q.4:お二人の性別は?
「男だ」
「女」


Q.5:年齢はおいくつですか?
「本編軸だと、俺が18、リューナが17歳。最終回後だと俺が26歳、リューナが25歳だそうだ」
「「だそうだ」…?」
「カンペが置いてあった」
「何なのこの空間…!!」


Q.6:現在の職業はなんでしょうか?
「本編軸だと修理業を営んでいる。最終回後ではフォーチュンの開発をしている」
「…家事手伝い、とでも言うのかしら…?ポッポタイムでたまにアルバイトはするけれど」


Q.7:相手はどのような容姿ですか?
「髪は黒くて、とんがってて、とんがっているところに黄色のメッシュがあって…瞳は青色をしているわ。えーと、それから顔にマーカーが入っていて…」
「リューナ、それくらいでいいんじゃないか?」
「…あとは、今なぜか顔は真っ赤ね」
「…そうだろうか」


Q.8:相手はどのような性格ですか?
「真面目でまっすぐ、かしら。でもたまにちょっと意地悪なところがあるかもね」
「リューナも真面目だな。素直で可愛い子だ」
「…何か含みがないかしら」
「そんなことはない」


Q.9:相手のどんなところが良いですか?
「どんなところ、と言われても…」
「さっきの性格でも言ったが、素直で可愛いところだ。他にもいろいろあるが、聞きたいか?」
「今は遠慮するわ…!…貴方は、何事においても一生懸命なところかしら」
「それだけか?」
「…その一生懸命さが…恰好よくて、まぶしくて…素敵だと思っているけど…!」
「そうか」


Q.10:では、どんなところを直してほしいですか?
「徹夜」
「さっきまでの赤面はどこに行ったんだ」
「いいから貴方も早く答えなさい」
「…特にないが…もっと素直に甘えてくれてもいいとは思っている」


Q.11:逢瀬は週にどのくらいですか?
「同棲しているから週7だな」
「週7ってなんだかシュールね」


Q.12:それに満足はしていますか?
「ああ」
「…そう、ならいいわ」


Q.13:二人の時間は、何をして過ごしていますか?
「各々の好きなことをしている。モンスター達もいることが多いな」
「まったりしていることが多いわね。デッキ調整とか本読んだりとか」


Q.14:相手の仕草、所作などで好きなところはどこでしょうか?
「あまり意識したことはないのだけど…しいて言うならデュエルディスクを構えている姿が好き、よ」
「デュエル開始の時に手札を見て、その後俺を見るところだ」
「…そんなことしてるかしら?」
「無意識だったのか?頼られている気がして嬉しいんだが」


Q.15:相手にはなんと呼ばれていますか?
「遊星、と」
「リューナ」


Q.16:相手になんと呼んでほしいですか?
「別に不満はないから今までと同じでいいわ」
「同じく」


Q.17:相手に癖などはありますか?
「何か言いたいことがあると、じっと見つめてくるわよね」
「癖、とは違うかもしれないが、酒が入るとすごく素直になる」


Q.18:相手はその癖に気づいていると思われますか?
「自覚しているな」
「そうね、自覚してるわ…貴方も私が言った癖、多分気付いてるわよね」
「そうだな」


Q.19:お二人の出会いはいつ、どこでですか?
「具体的な日付は忘れたけれどポッポタイムで会ったわ」
「…忘れたのか?」
「覚えているの?」
「ああ、ここでは言わないが」
「メタ発言をするとこの質問を受けている時の時間設定をしていないから答えられないのよね」


Q.20:その時、その場所にはお二人だけでしたか?
「アキがいたな」
「そうね」


Q.21:相手の第一印象を教えてください
「素直さと脆さが同居している、と言えばいいのか」
「意志が強そう、かしら。本当にまっすぐ見つめて、ぶつかってくれる人」


Q.22:では、現在はどう思っていますか?
「私はそんなに変わっていないけど、貴方はどうなの」
「脆さはそんなに感じなくなったが、素敵な人だと思っている」
「ざっくりしてるわね」
「細かく言って欲しいのか?そうだな、まずは」
「長くなりそうだから次行きましょう!」


Q.23:相手の事をどれほど好きですか?
「どうなんだ?」
「………すごく、好き」
「そうか」
「…満足そうな顔してないで、貴方はどうなの」
「どれほど言葉を連ねても足りないほど、好きだ」
「なんだかずるい気がする…!」


Q.24:それは、愛でしょうか?
「当然だ」
「…そうね、愛…ね」


Q.25:正式に告白などの意思疎通はしましたか?
「ああ」


Q.26:想いを打ち明けたのはどちらからですか?
「遊星からね」


Q.27:それまでのお二人の関係はどんなものでしたか?
「…同居人…?」
「…そうだな」


Q.28:初恋は今のお相手ですか?
「…多分、そうね」
「…昔、サテライトにいた頃に、一度だけ見た女の子がいるんだが…その子かもしれない」
「何それ初耳なのだけど」
「記憶が朧気すぎて、どんな容姿だったかは忘れたが…海辺にその子が一人でいたことは覚えている」
「ふーん…?」


Q.29:相手にとって、自分は最愛の人だと思いますか?
「滅茶苦茶踏み込んで聞いてくるじゃない」
「最愛だ」
「貴方はまたそうやってさらっと答える…!」
「リューナはどうだ?」
「聞かなくたって分かるでしょう…!って言っても駄目なのね、文字が変化しない」
「はっきり言わないと駄目なようだ」
「…最愛、よ」
「そうか」


Q.30:相手に対して隠し事はありますか?
「ないわ」
「俺もないな」


Q.31:お二人の間で約束ごとはありますか?
「出かける時は遊星の人形を持っていくこと、くらいかしら。地図機能とかいろいろついているからって」
「遅くなる時、夕食がいらない時は連絡するように、無理は絶対にしないように、の二点か」


Q.32:それはきちんと守られていますか?
「一応守っているつもりではあるが…」
「私も守ってるわよ」


Q.33:口論や喧嘩をすることはありますか?
「喧嘩…まあ稀に…?」
「したことがない訳ではないな」


Q.34:どのように解決するのですか?
「基本的に謝っておしまい、よね」
「お詫びとして何か食べに行ったりとかもしているが、後腐れがないようにしている」


Q.35:お二人の思い入れの深い場所はありますか?
「うーん…?」
「思い入れ、となると難しいな…」
「すぐには思いつかないわ………あ、この思いつか「ない」で判定されちゃった」
「ない訳ではないんだが…まあいいか」


Q.36:相手が熱をだして寝込んでしまったらどうしますか?
「看病する」
「看病するわよ」
「…だが、感染するかもしれないから、リューナには離れていて欲しい」
「それは何だか不公平というか…申し訳ないというか…」


Q.37:相手が貴方をかばって怪我をしてしまったらどうしますか?
「本当のことを言うと悲しいし悔しいのよね。だからあんまり庇わなくていいのだけど」
「…だがリューナが傷つくのも嫌だからやめられないな。…だがリューナがそう思ってくれているのであれば、傷つけさせないように俺はもっと強くなる」
「…どうする、という話に戻ると、私はきっと相手を排除しにかかるでしょうね。…その前に貴方が自分でどうにかしてしまうのだけど」
「そうだな。…俺はその後、リューナの怪我が治るまで付きっ切りで世話をする」
「私もそうしたいのだけど、貴方は全然そんなことさせてくれないわよね」
「リューナが気にすることはない。どんな怪我を負ったとしても俺がしたいようにしたことなんだ」
「…ずるい…」


Q.38:自分が死ぬ間際、相手にしてほしいことはありますか?
「出来ることなら、側に居て手を握って欲しい」
「俺も同じだ。一人では死なせたくない」


Q.39:二心は許せますか?
「許さない」
「私も許さないと思うわ」


Q.40:では、嘘は許せますか?
「どんなものかにもよるけれど…俗にいう優しい嘘なら…まあ…?」
「そうだな」
「でも、極力ついてほしくはないわね」
「ああ」


Q.41:相手は貴方をどのように扱いますか?
「どのように…とは…!?」
「一人の人間として扱われているとは思う」
「そんな答えでいいの?…でも貴方からは時々子供みたいな扱いをされているような気がするのだけど」
「そうか?」
「ええ」
「俺としては大切な人を扱っているようにしているんだがな」
「……まぁ丁寧にしてくれているなとは思っているわ」


Q.42:その接し方に貴方は満足していますか?
「俺は満足している」
「満足…?不満ではないけれど、子供扱いしないで欲しいとは思っているわ」
「子供扱いをしているつもりはないんだが…善処しよう」


Q.43:相手にしてほしいことなどはありますか?
「ずっと一緒にいて欲しい」
「あっ、そういうことを言うの?」
「リューナは何かあるのか?」
「今度の休暇に買い出しに行くとき、荷物持ちをお願いしようと思っていたのだけど…そういうのでもいいのかしら」
「俺は問題ない」


Q.44:相手は周囲から人気がありますか?
「現キングだし、人気はすごいあるわよね」
「リューナも人気だぞ」
「いや、騙されないわ…やさしい嘘、ね」
「騙してはいない。自覚していないだけだ」


Q.45:それについて貴方はどう思いますか?
「別に…どうも思っていないわ」
「…そうか」
「…貴方は」
「少し…妬いている」
「妬く…!?」


Q.46:夜は一緒に眠るのですか?
「最初は別々だったけど、一緒になったわ」
「雷が怖いんだったな」
「…あえてそこぼかしたのに…!」


Q.47:婚姻のご予定はあるのでしょうか?
「…っ!本当にどこまで踏み込んでくるのかしら!?」
「リューナが望むなら今すぐにでも」
「…!!!?」


Q.48:お二人の関係は周りに知られていますか?
「秘密にはしていないからね」
「知られているな」


Q.49:来世でも二人は出会えると思いますか?
「来世というものがあるかは分からないが、もし今度生まれ変わってもきっと出会えると思う。出会ってみせる」
「出会えたら素敵だとは思うけど……そうね、会いたいわ」


Q.50:ありがとうございました、最後にお相手に一言
「いつもありがとう、これからもよろしくな」
「…ええ」
「リューナからは?」
「いつも、守ってくれて、ありがとう…」
顔を真っ赤にし、遊星の胸に顔を埋める。
そのリューナが愛おしくなって、遊星は紙を置いて彼女を抱きしめた。
ふ、と香る匂いはいつもと変わらない。
抱き合う腕に力が籠った瞬間、なんとなく空気が変わったような気がした。
「…」
ちら、とリューナが不安に思わないように、彼女を抱いたまま遊星があたりを見回す。
すると、先程までただの壁だったところに扉があった。
部屋の内装も普段と変わりない。
「遊星…?」
「どうやら元の空間に戻ったらしい」
さっき紙を置いた場所に手を置くが、紙の感触はどこにもない。
今までの場所は何だったのか。これまで答えた質問は何の意味があったのか。
判然としないことだらけだが、出られるようになったこの機を逃す訳にはいかない。
警戒して扉を開けるが、そこには普段通りの内装が広がっていた。










----------------------------------------------------------------------------------
質問提供:100Qどっとねっと







※Q7「相手の容姿」について、夢主の容姿はぼかしました。一応設定はありますので興味がある方は5D's「夢主設定」をご参照ください。
※Q28「初恋か」について、これは遊星が子供時代に見た夢主ですが当人同士が覚えていないし理解していないのでここでばらします。
※Q35「思い入れのある場所」について、読み手の方のそれぞれ好きな小説があるかと思いましたのでぼかしました
※Q44「人気」について、実は書いていないですが夢主にもWRGPでファンがついています。書いていないけど← 本人知らないけど←


|

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -