01 | ナノ
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「んー、そうだなぁ…。何事にも一途で、ちょっと天然で、綺麗な黒髪の、気の強い年上?それで、無理してるところを守ってあげたいな、できれば」

「…へぇ、それってさ、」


やわらかな、それこそクラスの女子が咄嗟にケータイを構えてしまうほどの綺麗な笑顔でそう言ってのけた鳳に、俺は慌てて後に続きそうになった言葉を飲み込んだ。
口をつぐんだのは俺の中で警報が鳴り響いたからだ。言ってしまえば、肯定だろうと否定だろうと、お前の精神衛生上良くない反応がかえってくるのは目に見えてるぞ、と。


「ん?どうかした?」

「いや、なんでもねぇ」


とりあえず、2度と鳳にこの類いの話は振らない、と誓った。





付き合うならどんな人?
(それってさ)(まんま宍戸先輩じゃね?)



110225~110424