盗撮が犯罪って知ってますか? その1 1/4
最近どうも誰かに見られている気がするのだ。
ふと気づくと、視線を感じる。
周りを見渡しても全く怪しいやつは、いない。
ここの所どうも気になって気になって仕方がないのだ。
「ねぇ、ナランチャ…。」
「あ?なんだァゆき」
「やっぱり…さっきから誰かに見られてる気がしない?」
ねっとりとした、まるで舐め回すような視線を感じるのだ。
「そーかぁ〜?俺はなんも感じねェけどよォ〜???」
ナランチャは気だるそうに頭上で腕を組む。
「ゆきの気のせいなんじゃあねーの?きっと疲れてるんだって!」
「んー…。そうなのかも。」
気がつくと先程の嫌な視線はなくなっていた。
最近ブチャラティから頼まれる仕事も、過酷なものが多かったから…疲れているのかもしれない。
今日もナランチャと2人で、スタンド使いとの戦闘になってしまった。
そしてなによりも、あのナランチャが違和感を感じないのだ。
「うん、やっぱり気の所為だと思う!ごめんね、急に変な事言って!」
「お?おー!別にいいけどよー!さっさとブチャラティに報告して帰ろーぜェ!」
「そうね!そうしましょ!早くゆっくりしたいもんね〜」
自然と足取りも早くなり、ブチャラティが待っているであろうバールへと向かう。
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