食べちゃうぞが冗談に聞こえません 1/6
これはある日、パッショーネにて開かれた新人歓迎会の話である。
新人のジョルノ・ジョバァーナがパッショーネに入団してすぐ、とある騒動が起きた。
それを皮切りに目まぐるしく騒ぎは加速していった。
まるでたった数週間の出来事が数ヶ月間に感じる程の濃い内容の日々を経て、パッショーネの騒動は解決したのであった。
そしてようやく先送りにされていた、ジョルノの歓迎会を行う事になった。
ーーーーパァァン!!!!
「「「ジョルノ、パッショーネへようこそ〜〜ッ!」」」
ゆきとナランチャ、ミスタは持っていたクラッカーを鳴らし、元気よく叫んだ。
ブチャラティは、あらかじめゆきが買っておいた「今日の主役」と書かれたタスキをジョルノへと渡す。
ジョルノはそれを苦笑いで受け取り、笑顔のゆきから無言の圧力を受けてそっと身につける。
「よ〜やく主役のお出ましかよ。」
「まったく、待ちくたびれましたよ!」
フーゴとアバッキオは料理を揃える担当だった為、既に色とりどりで美味しそうな料理やお酒が並ぶ席へと座り、その様子を眺めていた。
「もー!フーゴもアバッキオもそんな事言わなーい!!!…ささ、ジョルノ!座って座って!」
ゆきはジョルノの背中を押し、席へと連れていく。
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