絶対依存



今日も私はジョルノの腕の中で眠りにつく。


「おやすみ、僕のゆき。」
「おやすみ、私のジョルノ。」


私はジョルノので、ジョルノは私の。

お互いに毎日確かめるように呟き、抱き合うのだ。


物心ついた時からずっと一緒。

過酷な幼少時代も、ハイスクール時代も、駆け出しのギャングの頃も、そして、ドン・パッショーネとなった今もである。

どの頃のジョルノも、全部、全部私のモノなのだ。


「ゆき?何を考えているんです?」

ジョルノは私の胸に顔を埋めながら言った。

「昔のジョルノを思い出してたの。」

そう呟くと、ジョルノはゆきの目線の高さまで体を起こした。


「ダメです、ゆき。過去の僕も思い出さないでください。いまは、いまの僕だけの事を考えて。それ以外は、ダメなんです。」

ジョルノはそう言って私に優しいキスを落とす。


それだけでゆきはジョルノで一杯になる。

きっと、一心同体。
そして、一蓮托生。

いい事も、悪い事も全てを共有してヒトツになっていく。


だから、お互いが、お互いと離れ離れになった時。

私達はきっと終わるのだろう。

そして、そうなってしまうなら。いっそ、2人の手で終わらしてしまおうね。なんて、誓いを立てたりして。


絶対依存
片翼の鳥はただ落ちていくだけでしょう?




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