就職先は〇〇です! 1/2
僕がパッショーネのボスになってもう3年。
1番僕の辛い時に支えてくれた彼女、ゆき。
僕にとっては、目に入れても痛くない可愛い可愛い彼女。
そんな彼女は、最近なにか悩んでいるみたいなんです。
「う〜〜ん…う〜〜ん…」
ゆきはここ数日、何やら紙をもってはため息をはいたり、うんうん唸ったりしているのである。
僕が近づくと慌てて隠す様子をみると、どうやら僕には見られたくないみたいだ。
でも、見るなと言われれば見たくなるのが人間。
そろそろ我慢の限界だった僕は、こっそり近づく事にした。
必死に紙を見つめるゆき。
ひょっこり後ろから見た感じは、ただの紙切れである。
僕はゆきの後ろまで行って、その紙をゆきの手からすり抜く。
「…っあ!!!だめ!!!!!」
慌てた様子でゆきが振り返り、20cmはあるであろう身長差も気にせず、取り返そうと手を伸ばす。
ジョルノはゆきに隠し事された事へのちょっとした仕返しで、その紙を読む。
「…履歴書????」
「も〜!!!!なんで見るのーーー!!!」
ゆきは頬を膨らます。
「ゆき、就職したいんですか??」
「いや、就職したい訳じゃないよ?…でも、ジョルノは仕事してるのに、私だけ家にいるのも…。
それに、いい歳して無職っていうのもね…?」
ごにょごにょとゆきは恥ずかしそうに言う。