飲みすぎにご注意! 1/3
僕とゆきさんはいわゆる、パブで出会った飲み友達だ。
イタリアのパブとは、日本で言う居酒屋みたいなものである。
たまには僕だって飲みたいときもある。
好奇心に駆られて、寮を抜け出して飲んでいた。
その時たまたま隣にいたのがゆきさん。
なにやらゆきさんはお酒に飲まれやすいタイプらしく、話に聞くところ毎回ベロベロに酔っ払っているようだった。
それを僕が介抱するうちに、仲良くなったのであった。
今日も飲む約束をしていて、パブに着いた時にはもうゆきさんは半分出来上がっていた。
「ゆきさん、もうそんなに飲んだんですか?」
「あ〜、ジョ〜ルノ〜!来るのが遅いぞ〜〜〜!ジョルノが遅いからもう、こんなに飲んじゃった!」
あはは、と笑いながらゆきさんはグラスのワインを煽る。
「飲みすぎないで下さいよ、僕が介抱するんですから!」
「わかってるよーーー!もう、ジョルノってば私の保護者みたい!」
ぷう、っと頬を膨らませるゆきさん。
たまにどちらが年上か分からなくなってしまう。