ご飯を食べよう! 1/3
「さて、今日は日本で有名なもんじゃ焼きを披露するよ!」
ゆきが持参したホットプレートのスイッチを入れ、ヘラをカチカチとならす。
「…あ?もん…じゃ…?なんて???」
ミスタは初めて聞く単語に首を傾げる。
「もんじゃ焼きよ!もんじゃ焼き!!!」
「へぇ、それはどんなものなんだ?」
ブチャラティも興味があるのか、ゆきの傍によってきてプレートを覗き込む。
「キャベツとかお肉とかを刻んで入れて、このヘラで潰すの!それで完成!」
「ふぅん…。なかなか面白そうですね。」
「でしょでしょ!フーゴもやろうよ〜!」
そうしてゆきは、油を引いた鉄板の上に予め刻んでおいたキャベツと豚肉を入れる。
ーーージュウウウゥゥ……!!!
と心地よい音をたて、野菜が熱される。
するとゆきは素早くヘラを両手で構えて、シナシナになるまで野菜を潰していく。
「うぉ、すげーーー!ジャッポーネの飯の作り方はおもれェなァッ!!!」
「初めて見る作り方だな…。」
「…これは料理って言っていいんでしょうか?なんていうか、楽しそうですね。」
キラキラした瞳でミスタ、ブチャラティ、フーゴは鉄板を見つめている。
得意げにゆきはフフンと鼻を鳴らし、ドーナツ状に具を寄せるとダシをを流し込んだ。
そしてダシがトロミを帯てきたので、混ぜ合わせた。
するとミスタが何気なく口を開く。
「なんかコレ、ゲr「ミスタ…っ!言わないで…っ!!!」
みな初めて見る人は、ミスタと同じ事を思うだろう。
ゆきも作る度にいつも思うのだが、口には絶対に出したら負けだと思っていた。